Grit ー やり抜く力

Gritという言葉を知っていますか。そのまま訳すと「やる気」「根性」などという意味です。
ここ数年注目されてきているキーワードです。
このキーワードが研究として初めて取り上げられたのは現在ペンシルベニア大学で教鞭をとるダックワース博士による2007年の論文です(注1)。

これが注目されてきているのは、このGritという特徴を持っているかどうかが成功を予想する一つの指標になるということだからです。2013年にはTEDでも話しています(注2)。

Grit = やり抜く力。

ここで面白いのは、才能やIQがこのGritとは何の関係もないということです。
いかに長期的視点を持ってこつこつとやっていく力を持っているかが成功を左右することが分かったのです。
それも、これは先天的に持っている力ではなく後天的に育てることができる。
Carol Dweck博士は、子供たちに「現在持っている能力」ではなく「獲得しうる能力、成長」への確信を引き出すようコミュニケーションをとることで、難しいタスクに対しても努力を続けていたといいます。

結果ではなく成長に対する意識を持たせること。これが結果的にGritを育てるのだというのが今の心理学の世界での認識です。

大人はある程度考え方が固定されてきていることもあり、この方法がすぐに当てはまるのは難しいでしょう。しかし、「自分の能力はまだ伸びる」と信じ、心のとらえ方を変えることがきっかけで物事への取り組み方、仕事のパフォーマンスに影響がでるとは思いませんか。

zmclvbi9xx4-joshua-earle.jpg

仕事で部下に対してそのパフォーマンスを伸ばすために考え方を見直してみてはいかがでしょうか。

注1)Duckworth, A.L., Peterson, C., Matthews, M.D., & Kelly, D.R. (2007). Grit: Perseverance and passion for long-term goals. Journal of Personality and Social Psychology, 9, 1087-1101.
注2)TED Talk by Dr. Angela Duckworth

著者情報

著者アイコン
諸橋峰雄 | Neo Morohashi, Ph.D.
執行役員 コーポレート戦略部 部長 | Head of Corporate Strategy, CYDAS Inc.

関連記事