小さな組織(会社)にタレントマネジメントはいらない?

最近、お問い合わせをいただくお客様から「CYDASのユーザーは何名ぐらいの規模の会社が多いんですか?」と聞かれる機会が多くなりました。これは当社のシステムが、大規模ユーザーのためのサービスに見受けられるからのようですが、質問が多くなった背景には、中小規模のお客様からのお引き合いが増えてきていることも影響しています。

 

お客様がこのご質問をされる意図は、

「ウチの規模でも使いこなせるか?(効果を出せるか?)」

をお知りになりたいからだと感じています。

 

どのような企業でも、人に関する課題は、その大小はあれ、お持ちなのではないかと思います。例えば、以下のような内容です。

  • 優秀な人材の配置
  • 新人、若手社員の戦力化
  • 適正な要員計画
  • 戦略的な人材配置、異動
  • 離職率の低減
  • 幹部(リーダー)候補の育成、選抜
  • 中間管理職の能力開発
  • 女性社員の活用
  • メンタルヘルス対策
  • 人件費予測

いかがでしょうか。

おそらく「当社には全く関係ない」と言える経営者、人事ご担当者の方はいらっしゃらないのではないかと思います。

しかしながら、組織規模が小さいお客様ほど「将来的には考えていかないといけないけど、ウチはある程度、社員の顔も見えるし、そこまで課題にはなっていないかな」と、おっしゃられる方が多いように思います。

 

では、記事のタイトルにもあるように、小さな組織にタレントマネジメントはいらないのでしょうか?

そもそもタレントマネジメントとは?

「自社における「タレント」が、どのような要件(素養・能力・スキル等)を持つ人材となるのかを特定し、これらの人材の力を最大限に引き出すような投資や教育を行うことを「タレントマネジメント」と言う」
引用-人材マネジメント用語集より

 

私はお会いするお客様には、「組織規模にかかわらず必要です」とお伝えしています。特に50名を超える時が、データベースでの可視化を検討する一つの基準だと考えています。

 

その根拠は?

一般的に、マネージャーが見られる部下の人数は5〜7人と言われています。仮に社長の幹部が7名、その部下が各々7名とすると、49名のメンバーをマネジメントすることができる計算です。つまり、50名以上になってくるとトップにいる社長から部下の把握が難しくなってくるわけです。これを仮に5名とすると、その下限数は25名となります(是非、ご自身または自社の社長やマネージャーが把握できる部下の人数を想定してみてください)。

 

先日、130名の従業員がいらっしゃる小売業を営む社長さんから、「店舗に出れば顔も性格もある程度分かるから、システム化までする必要はないよ」と、おっしゃられました。確かにこちらの社長さんは、年に一度個別面談を行なったり、社員旅行や研修など従業員に対して様々な取り組みをされている素晴らしい経営者で、決して誇張でないことは十分に理解していました。

 

しかし、

  • マネージャーが部下をどう評価しているか?
  • 従業員の働く意欲や価値観は何か?
  • どのような経歴や評価を経て現在の職務に至っているか?

このような観点では、さすがの社長もスーパーマンではありませんので(スーパーマンのような人が多いわけですが)、瞬時に回答を出せる方はいないのではないでしょうか。

 

確かに、上記も人材採用にお困りでなければ、問題ではないかもしれません。しかし、労働人口は減少しており、中小企業の採用は今後ますます厳しくなります。今いる人材に最大限に力を発揮してもらうためにも、普段の会話だけでは見えづらい、資質・能力・スキルや評価、経験など組織として多角的に把握、蓄積し、活用すること(=タレントマネジメント)は、重要な取り組みです。

 

では、まず何から始めれば良いのでしょうか。

私は、従業員のあらゆる情報の一元化、可視化からスタートされることをお勧めしています。当社にお問い合わせをいただく多くのお客様が、人事データベースをお持ちではいるものの、導入当初の情報が更新されてない、登録したい情報が保存できない、履歴書も紙のままで保管されているなど、情報が一元管理されていないのが現状のようです。

 

何事もまずは現状把握

たとえばダイエットを始めるにしても、まずは体重や体脂肪率など数字を把握されると思います。その上で、初めて次の改善ステップ(ダイエットであれば、食事制限やトレーニング)に移ることができます。人事情報を一元管理することで、過去の評価が可視化され、これまで現場推薦のみだったリーダ候補選定に、幅が広がる、といった効果をもたらすことができます。

 

タレントマネジメントを行うにあたり、規模の大小は関係ありません。

強い組織を作るために、

  1. 何をしたいのかを明確にする
  2. 従業員のあらゆる情報を一元化、可視化する
  3. そこからPDSをまわす

ぜひタレントマネジメントの最初の一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

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大西直輝
営業本部

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