HR Technology:世界の潮流(HR Technology Conference参加レポート)

日本で最近特に話題になってきているHR Techという言葉ですが、世界ではずいぶん昔からこの言葉が使われています。

今回、ラスベガスで行われたHR Tech Conference & Expositionという会議に参加してきました。実はこの会議、今年でなんと21回目。20年前からすでに使われていたというのですから驚きです。特にこの会議は世界でも最もメジャーな会議と考えられており、500社近い会社が展示に参加していて今後のトレンドを知るうえでも貴重な機会ととらえられています。

IMG_4493.png

日本人もおそらく100人規模で参加している一方、日本企業の展示やトークはゼロ。日本の存在感の低さは悲しいものがありました。
個人的には、今回の参加でタレントマネジメントという言葉がほとんど見られなかったのが驚きでした。展示している企業でもこの単語を出している企業は見当たらず。すでに世界は次のステージに行っている印象を受けました。つまり、タレントマネジメントという単語は、そこに包含する意味が広すぎて内容がはっきりしないことなのかと考えます。

会議のセッションも多様になっており、その中でTalent Managementに関連するセッションはわずか6個、全体の10%にも満たない数です。

<トラック:セッション数>

CHRO:6
Project Success:6
Technical Success:5
Market Landscape:5
Research Insights:4
Talent Acquisitio:5
Talent Management:6
HR Transformation:7
AI in HR:5
Market Visionaries:6
Workplace Innovation:6

IMG_4508.png

展示企業で多い分野だったのは採用関連のテクノロジーです。なかでも、ATS(候補者トラッキングツール)というよりは候補者がより楽に応募しやすいチャットボットやジョブマッチングに関するサービスを提供している企業が多く見られました。

AIやボットベースのサービスは予想どおり多く、上記のような採用面での利用や社内情報へのアクセスなどに使っているものがありました。
他に今回の参加で気になったキーワードは
  • Diversity and Inclusion(多様性と包含)
  • Employee Experience(従業員体験)
の2つです。

前者については、会場で行われたスタートアップピッチコンテストで優勝した会社がまさにこれを前面に押し出した採用ツールを提供しています。さらに”Diversity Award”という多様性に特化したサービスへの賞も用意していることもあり、特に米国に特徴的な流れなのかと感じるものでした。
後者については、HR Technologyが人事の使う単なる箱やブロックという状況から、業務に密着していく業務ツールとしての様相を呈してきている印象です。これについては、著名なHR TechアナリストのJosh Bersin氏も言及していました。HR Technologyが組織マネジメントや業務プロセスにおけるプラットフォームになるように業界全体が動いてきているように感じることが多い機会でした。

IMG_1914.png

改めてどんな会議だったのか報告会という形で開催すべく企画を進めています。
詳細は決まり次第この公式サイトでも告知予定ですので、どうぞお楽しみに!
もしご興味がある方がいらしたらhr_adviser@cydas.comまでご連絡ください。

報告会の内容詳細についても別途共有していきたいと思います。

著者情報

著者アイコン
諸橋峰雄 | Neo Morohashi, Ph.D.
執行役員 コーポレート戦略部 部長 | Head of Corporate Strategy, CYDAS Inc.

関連記事