組織として一緒に成長するための評価制度をそのままシステム化
東海労務保険事務所は昭和42年より西三河を中心とした中小企業の人事・労務面をサポートしてきた社会保険労務士事務所です。3年前より他社システムによる目標管理をはじめましたが、2021年に「CYDAS PEOPLE」をご契約、導入いただきました。
リプレイスのきっかけや目標管理の目的、これからのビジョンについて、代表の岡田祥輝さんにお話を伺いました。

代表の岡田祥輝さん
目標管理制度導入のきっかけ
ー目標管理制度を導入した理由について教えてください。
社員一人ひとりに、「どういう取り組みがどのくらい評価されたのか」意識するきっかけを持って欲しいと思ったからです。ただ漠然と評価の時期に昇給するのでは、成長の実感を得づらいですよね。
評価に納得しつつ働いてほしいですし、会社として社員の成長や努力を「きちんと見ているよ」という意思表示をしたいと考えました。
ー現在評価のサイクルはどのように回していますか?
今は3ヶ月に1回、目標を振り返るための評価と次の目標のすり合わせをします。半年に1回、点数をつけるための評価をして給与に反映します。ですから、年に2回昇給があります。
「何点だったら等級がいくつ上がる」という等級表があるので、点数の計算までシステム上で実施しています。
社員に主体性や強みを引き出すためのシステム運用
ー今まで運用していた目標管理のシステムからCYDAS PEOPLEへのリプレイスを決めた理由について教えてください。
一つ目が、現場の運用にフィットしなかったという点ですね。
目標設定するのにも項目が多くて、現場社員の負担になっていました。管理者側としても操作が難しく、設定を変更したい場合は全てお願いしてやっていただく形だったので、改善のサイクルを回していくこともできませんでした。
二つ目が費用の問題です。コンサル会社が作っている専用のソフトだったこともあって導入費用、ランニング費用ともにそれなりに高額でした。かつ、設定の変更にもその都度費用がかかっていたので、私たちのような規模の小さい会社には合ってないのかなと。
ー目標管理のシステムといってもいくつかあると思いますが、CYDAS PEOPLEに決めたのはなぜですか?
デザイン性は大きな決め手です。クリーンなUIで直感的に使えそうだなと感じました。
あとは打ち合わせの際に感じたシステムの柔軟性です。システムによっては、「こういう評価のやり方にしか対応してないからそれに合わせてください」といったこともあるんですが、サイダスさんの製品は評価制度に合わせて設定ができました。
私たちのように、すでに運用している制度があり、それを再現できるクラウドのシステムを検討している方には本当に向いていると思います。
目標立ては事業方針に合わせて実施
ー目標立てのやり方について教えてください。
その年ごとに定められた5つの事業方針の中から、それぞれが3つ選んで内容に沿った目標を立てます。
今年の事業方針は、
①顧問先を守る姿勢を貫くこと
②新しいものに対応すること
③きめ細やかな心遣いを忘れないこと
④新しい取り組みに挑戦すること
⑤全員が目標達成を目指すこと
です。
社員にはそれぞれ得意なことや苦手なことがあって、それを無理に標準化する必要はないと思うんです。良いところは伸ばしていけばいいですし、苦手なところはカバーし合えばいい。
ただ、事務所には、事務所の理念や経営方針があるのでそれに沿った内容で目標を立てることで、より組織として成長していけるかなと思います。
今回サイダスさんのシステムにリプレイスするにあたって、そこは重要視しましたね。
ー5つの事業方針の中から自分で3つ選ぶというのも面白いですね。社員の皆さんはスムーズに目標を立てられていますか?
以前のシステムは項目が細かく分けられていた分、入力に時間がかかるといった声を聞いていましたが、今は逆に、目標立てのルールが抽象的だからこそ、頭を悩ませているようです。
また、各目標に対して達成度合いを6点満点で評価するので、点数の幅を持たせられる目標をつくるのもなかなか難しいようですね。
ただ、こういった制度も現場の状況に合わせて柔軟に変えていけたらいいなと思っています。

仕事の様子

オフィスの様子
目標立ては少し大変でも、定期的に業務を振り返る場があるってやはりとても意義のあることなんです。目標に対してどこまで進んだかが分かりますし、僕にとっても社員にとっても日々の成長を実感する機会になっています。