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2021.1.5

コーチングの価値とは?具体的な手法・ポイントや学び方を徹底解説!

ビジネスにおいて、人材育成は欠かせません。特に、部下育成やチームビルディングなどに課題を感じているケースは多い傾向です。このような場合は、「コーチング」の手法を取り入れることによって、状況解決に役立てられます。この記事では、コーチングに興味を持っている人に向けて、概要や導入する価値、また具体的な手法や学び方について紹介します。

目次

「コーチング」とは?

コーチングとは、一体どのようなものなのかについて概要をきちんと理解しておくことが肝心です。基本的な考え方や、似た言葉「ティーチング」のと違いについて見ていきましょう。

そもそもコーチングとは

コーチングは、簡単にいうと「目標達成」のための手法の一つです。国際的に知られているコーチングトレーナーのティム・ハルボムによると、「コーチングは企業・チーム・個人がより早く効率的に、現状から望む成功やゴールを達成する助けになること」だとしています。コーチングと、ほかの手法との大きな違いは、「相手の内面にある答えを引き出す」ことを重視している点です。自分だけの力では進めないようなスピードで、本来は得られないであろうゴールまで達成するための手助けを主な目的としています。つまり、コーチングは人が求めているゴールに到達するための「対人支援ツール」なのです。

基本的な考え方

コーチングは、「課題に対する答えは相手のなかにある」「相手が自ら答えを見つけるためのパートナーに徹する」という考え方を基本としています。つまり、主役や主導権は「相手」にあり、コーチはあくまでもパートナーという考え方なのです。例えば、ビジネスシーンでコーチングを行う場合、主役は「部下」であり、パートナーは「上司」ということになります。コーチは、主役になるわけではなく、「相手の力や答えを引き出す」役割が求められているのです。そのため、基本的には相手に何かを教えたり、直接的なアドバイスをしたりすることはしません。相手が気付くように、「促す」ことがコーチの存在意義といえるでしょう。

コーチングとティーチングの違い

コーチングと似たものに、「ティーチング」という手法があります。この2つは、意味を混同して考えられがちなので注意が必要です。ティーチングは、知識や技術といった「答え」を教えて、相手の「知識・技術レベルを向上させる」ことが主な目的です。相手に答えを与えるかどうかが、コーチングとの大きな違いといえるでしょう。直接相手に「答え」を与えることで、効率的かつ短期間での教育が行えるのが特徴です。

ただし、ティーチングは「教えられる側の依存心が高くなる」「指示待ちになり主体性がなくなる」などのデメリットがあります。ティーチングは、一見効果的な手法に思われますが、教えられる側のモチベーション維持が難しく、能動的な力が育たないおそれがあるため、注意が必要です。ただ、ティーチングは多くの教育現場で取り入れられているため、使うシーンを見極めれば効果的な方法といえます。例えば、「新しく指示する作業手順」「PCスキルの習得」などは、そもそもの「答え」が相手のなかにないものです。そのため、ティーチングの手法に頼る必要が生じます。このことから、相手に気付きを促しても答えが出ないようなシーンでは、ティーチングを取り入れたほうがより効果的な教育を行えるのです。

ティーチングは受容的なコミュニケーションのとり方として、カウンセリングと似ていると感じる人もいるのではないでしょうか。しかし、気持ちや心もちの改善を目的としたカウンセリングと、気付き・行動化に向けてのサポートを目的としたティーチングでは、目的や関わり方が大きく異なります。コミュニケーションにおいて重点を置くところが、大きく違うことを頭に入れておきましょう。

コーチングの起源・歴史

コーチングは、どのようにして生まれたのか、起源と歴史について見ていきましょう。

コーチングの起源

コーチングの「コーチ (Coach)」は「馬車」が語源です。馬車には、「大切な人を望むところまで送り届ける」という意味があり、その派生としてコーチングが生まれたとされています。

コーチングの歴史

コーチングの歴史は古く、1950年代までさかのぼります。1950年代に、当時ハーバード大学助教授であったマイルズ・ メイスが、1959年に発表した書籍『The Growth and Development of Executives』のなかで、「マネジメントにはコーチングが重要」だと提言。その後、1980年代からコーチングに関連する書籍が多く発表されるようになりました。このような歴史のなかで、コーチングが徐々に世間に浸透していき、幅広いシーンで取り入れられるようになったのです。

コーチングが重要視されている背景

ビジネスや自己啓発の分野において、「コーチング」は広く浸透している言葉です。なぜ、コーチングがここまで普及したのでしょうか。その背景には、「変化のスピード」が関係しています。ビジネスシーンは、目まぐるしいスピードで変化し、組織のあり方にも変化が求められます。このような変化に対応するため、マネージャーに求められる「マネジメントスキル」や「コミュニケーション能力」が上がったことが要因だと考えられているのです。現代では、一般企業だけではなく教育関連や医療関連の組織といった、幅広い分野における「人材開発」「リーダー育成」「組織開発」に役立てられています。

コーチングを受ける側(部下など)が得られるメリット

ビジネスで部下などがコーチングを受けると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。主なメリットには、以下のようなものが挙げられます。

モチベーションアップにつながる

コーチングを受けることで、自分の価値観や本当の目的が明確になります。目指すべきゴールが明確になるため、「その目標に向かってがんばろう」という気持ちが生まれる可能性があるのです。モチベーションを高く持って行動できるようになることが、大きなメリットといえるでしょう。また、コーチングは気付きを促す手法です。コーチングを受ける側がしっかりと自身の頭で考えることで、より自発的・主体的に動ける力を身につけられます。仕事に対する責任感ややりがいが増し、面白さを感じながら働けるようになることが期待できるでしょう。

自身の潜在能力や個性を引き出せる

コーチングによって、秘めていた「可能性の存在」に気付けます。自分の潜在能力や個性を存分に引き出して、そこからさらなる発展を目指すことが可能です。すると、いわゆる「仕事ができる状態」に自分を持っていくことができます。仕事に対する興味が高まり、モチベーションや達成感を得ながら、いきいきと仕事を進められるようになるでしょう。

コーチングを習得して自身が得られるメリット

コーチングによってメリットを得られるのは、「受ける側」だけではありません。コーチングを「習得する側」である自身も、さまざまなメリットを得られます。具体的なメリットには、以下のようなものがあります。

マネジメント能力や評価の向上

企業における仕事は、個人ではなくチーム全体で取り組む機会も多いものです。コーチングを習得して、うまく部下の能力や意欲を引き出せるようになると、部下個人はもちろん、チーム全体を活気づけることができます。士気が高まることで、全体の目標達成につなげられるのです。また、結果を出せればその分チームとしても高い評価を得られます。自分自身のマネジメント能力の向上と、評価アップを見込めることがメリットです。

自身の成長につながる

コーチングで得たものは、「第三者に対してのみ使える」というわけではありません。コーチングのスキルをしっかりと身につけておけば、その考え方を「自分自身」にも活用できます。このような自分へのコーチングを、一般的に「セルフ・コーチング」といいます。セルフ・コーチングで自分の内面と向き合うことで、部下だけではなく自分をより成長させられるでしょう。

コーチングの注意点!コーチングで期待できないこと

コーチングは、メリットも多く習得するとビジネスパーソンとしての成長につなげられます。しかし、コーチングを行う際には、いくつか注意すべき点もあります。一体どのような点に気をつければ良いのか、詳しく見ていきましょう。

時間がかかる

コーチングは、じっくりと相手と向き合い答えを引き出す必要があります。また、気付きを促し、目標設定へのサポートが欠かせません。相手と真剣に向き合う分、どうしても「労力や時間がかかる」ことがデメリットです。成果が上がるまでには時間がかかり、スピードが求められるようなシーンには向いていません。

部下の人数が多いと負担が大きい

コーチングはコーチとその相手との1対1のコミュニケーションによって成り立ちます。そのため、部下が複数人いる場合はまとめての対応ができません。例えば、新入社員のすべてを対象にした研修などには向いていないため、注意が必要です。このように、コーチングは一人ひとりに向き合う分、マネジメントの負担が大きくなるのがデメリットといえるでしょう。

知識や経験が不足していると効率が悪い

コーチングする相手に「まったく知識や経験がない」というケースもあります。このような場合、どれだけ時間をかけて「答え」や「気付き」を引き出そうとしても、そもそもそれにあたるものが相手のなかに存在しないことがあるのです。知識や経験が不足していると、せっかく実施したコーチングが徒労に終わる可能性があります。すると、部下も「時間を使わせてしまった」「期待に応えられなかった」というように捉えてしまい、息苦しさを感じたり自信を喪失したりする原因になるため、注意しましょう。

シーンに合わせて使い分ける必要がある

コーチングは、人材育成において万能の手法ではありません。必要に応じてコミュニケーション手法を変えることが、効率的に人材を育てるためのコツです。そのため、「目標を設定したい」「答えを見つけるためのプロセスそのものを習得させたい」といった場合などは、コーチングが適しているでしょう。一方、基本的な知識や機械的に覚えるべき業務手順を習得させたい場合は、ティーチングが向いています。また、じっくりと時間をかけられる場合はコーチング、緊急性が高く時間がないときはティーチングを利用することがおすすめです。手法によって特徴が大きく異なるため、それぞれに適した使いどころを把握して効果的に活用しましょう。

コーチングには信頼関係が不可欠

コーチングは、前提として「信頼関係があること」が不可欠です。そのため、自分と相手との間に信頼関係がない場合は成り立ちません。相手が心を開いてくれず、表面的な話しかしてくれない場合、答えを引き出すことが難しくなり十分な成果を得られない可能性があるため、要注意です。こうした事態を避けるためにも、日ごろからコミュニケーションをとり関係構築に努めましょう。また、実際にコーチングを行う際のコミュニケーションのとり方にも工夫が必要です。相手が安心して話せるような雰囲気を心がけましょう。

自分と相手は「協同関係」

コーチの自分とコーチングを受ける相手は、「協同関係」でなければなりません。信頼関係をきちんと築いたうえで、「一緒にゴールに向かって課題を乗り越える」というイメージを持つことが肝心です。これが、コーチとコーチングを受ける相手のベーシックな関係です。

コーチングの方法とポイント

コーチングの方法とポイント1:現状の確認・整理

いざコーチングを活用しようとしても、手順がわからない人も少なくありません。コーチングの効果を十分に得るためにも、コーチングの手順と意識すべきポイントを把握しておきましょう。まずは、相手が置かれている状況と思考について確認を行い、情報を整理します。このとき、できる限り状況と思考を明確に把握することが求められます。何をすべきで何をしないほうがいいのか、整理することが肝心です。また、コミュニケーションをとる際は相手が話しやすいよう、「アイスブレイクから入る」ことがおすすめです。アイスブレイクとは、初対面の人などが緊張をほぐすために使う手法になります。具体的には、「週末に楽しいことはありましたか」「今週中ずっと考えていたことはありますか」という質問をしてみるのも良いでしょう。

さらに、話を聞くときは、しっかりと相手の話に耳を傾ける必要があります。聞かれている側が「尊重されている」と感じられるように努めましょう。しっかりと話を聞くことで相手の心が満たされ、それが信頼関係を築くための土台になります。また、困りごとや不安要素も洗い出しておきましょう。ただし、引き出した話のすべてに同調することは避けたほうが無難です。なぜなら、勝手な勘違いから悩みや問題が生まれている可能性もあるためです。「本人の思い込みなのか」「事実なのか」など、話を聞きつつ慎重に情報を整理しましょう。

コーチングの方法とポイント2:ゴールを明確化する

現状の確認・整理ができたら、「ゴールを明確化する」ステップに移ります。ゴールとは、相手が「理想とする状態」「こうありたいと思う状態」のことです。相手が本当に達成したい目標を設定することで、強力な動機付けになります。その結果、「目標を何としても達成したい」という自発性やパフォーマンスが高まり、自然と行動的になることが期待できるのです。

なお、ゴールを明らかにする際は、コーチ側が主張しないことがポイントとなります。「この状態を目指してほしい」というように、コーチが希望する方向に誘導しないことが重要です。あくまでも、相手の「こうなりたい」「こうありたい」という考えを引き出せるよう、サポート役に徹しましょう。ゴールを明確化するためには、「なぜその目標を達成したいのか」「そのゴールに到達することで何を得られるのか」などの質問をしてみると良いでしょう。

コーチングの方法とポイント3:課題を明らかにする

明確なゴールが設定できたら、続けて現状とゴールまでのギャップを洗い出します。ゴールに到達するためには、「何が必要で、何が足りていないのか」について明確に把握しましょう。課題を明らかにして、これから新しくとるべき行動や調達すべきリソースや、すでに持っているものの活用できていないリソースなどを確認します。相手には「ゴールを達成するために必要なものは何ですか」「どのような原因がありゴールに到達できていませんか」などの質問をしてみることがおすすめです。

また、返ってきた回答に対して「より具体的に教えてください」というように深掘りすると、より効果的でしょう。このような方法でギャップを洗い出し、「ゴールまでの道筋」をつくっていきます。道筋をつくることで「言い訳ができなくなる」「進捗がわかるようになりやる気が出る」などのメリットも期待できるでしょう。

さらに、道筋を考えるときに「期限」や「中間期限」を定めておくことが重要です。質問としては、「どのような手順でゴールに向かうか」「ペースや期限はどれくらいか」「中間のゴールとしていつどのような成果を求めるか」などを聞いておくと良いでしょう。さらに、「ゴール期限に無理はないか」「本当に達成可能な目標なのか」というように、より現実的に考えられるような質問をすると効果的です。まずは、大枠としての考えを引き出し、その回答をより現実的に考えられるように誘導する流れを意識しましょう。

コーチングの方法とポイント4:ゴールに到達するサポートをする

目標設定を終えたあとの実行段階では、ゴールに到達するためのサポートを行います。ときどき進捗状況を確認し、「どのような行動をとるべきなのか」について考えを引き出すサポートをしましょう。そのためには、「1on1」を定期的に行うことが重要です。また、「取り組み具合や妨げになっているものはないか」についても対話で確認を行います。想定よりも状況が進展していなくても、傾聴の姿勢を忘れないことが肝心です。「何が課題になっていてどうすれば良いのか」については、コーチがアドバイスをするのではなく、あくまでも本人から確認することがポイントとなります。

コーチング手法の種類

コーチング手法の種類1:NLPコーチング

コーチングと一口にいっても、さまざまなものがあり特徴も変わってきます。それぞれのコーチング手法によって重視するポイントや基本的な考え方が異なるため、きちんと確認しておきましょう。なかでも、広く知られている手法には「NLPコーチング」というものがあります。

NLPコーチングとは

NLP(Neuro Linguistic Programing:神経言語プログラミング)は心理学であり、それをベースとした手法が「NLPコーチング」です。NLPは、もともと自己分析や他者とのコミュニケーションをより良いものにするための心理療法として活用されていました。その成果に興味を持つ人が増え、やがてコーチングに取り入れられるようになったのです。

活用方法

NLPコーチングは、基本的に話し方といった「コミュニケーション」を重視した手法です。そのため、コーチングだけではなく、日常生活でも活用できます。プライベートからビジネスまで、幅広いシーンで使えることが特徴です。

コーチング手法の種類2:エグゼクティブコーチング

主な対象をビジネスパーソンとした「エグゼクティブコーチング」の手法について見ていきましょう。

エグゼクティブコーチングとは

エグゼクティブコーチングは、ビジネスパーソンのなかでも、特に企業にとって影響力の高い「経営層」および「管理職」などに向けた手法です。企業内での立場が上がっていくと、通常フィードバックを得られる機会は大幅に減少していきます。つまり、経営層や管理職などは高度な意思決定が求められる一方で、第三者からの的確なアドバイスをもらえる機会がなく、さらなる成長が難しい傾向にあります。そこで、自分自身を定期的に振り返る目的として、「エグゼクティブコーチング」が活用されているのです。

活用方法

主に、「経営幹部の育成」に利用されるケースが多く見られます。経営幹部の役割を果たすには、成果を出すだけではなく社員を導く能力が必要になります。このような力を身につけるためには、自身の立ち振る舞いや考え方を見つめ直す必要があるでしょう。しかし、このようなことを自らの視点で行うのは難しいものです。エグゼクティブコーチングは、経営幹部としてのコミュニケーション方法について考え、自分の内面と向き合う機会を設けられます。このようなプロセスを経て、企業にふさわしいリーダーを育成できるのです。

コーチング手法の種類3:ライフコーチング

コーチングのなかでも、メジャーなものとして知られる「ライフコーチング」についてチェックしていきましょう。

ライフコーチングとは

ライフコーチングは、「人生」や「生き方」に対するコーチング手法です。人生設計などを総合的にサポートするもので、キャリア・人間関係・恋愛などに特化したものもあります。

活用方法

ライフコーチングは、ビジネス以外のシーンでもおおいに役立ちます。コーチングによって、自発性を促し人生設計における未来図を明確化させることが可能です。これにより、生産性を向上させられるなどのメリットがあります。世界的企業の経営者や国のトップなども、このライフコーチングを受けているケースがあります。

コーチングの学び方

コーチングの学び方1:書籍

コーチングは、「書籍」によって全体像や方法論などを学べます。コーチングに関する書籍は、数多く出版されているため、自分に合うものを見つけられるでしょう。初心者向けのものも多いため、知識のない人でも安心して学習に取り組めます。また、書籍は安価で手に入りやすく、いつでもどこでもマイペースに学べることがメリットです。そのため、コーチングの入門としてはおすすめの学習方法といえます。

ただ、コーチングは書籍から得た知識を頭では理解できていても、いざ行動で示すことができないケースも少なくありません。そのため、いざコーチングを実践するとなったときに、「本当にできているのか」と不安になってしまう人もいるでしょう。このような人は、より体系的に学ぶことができる「講座」や「研修」などを受けることがおすすめです。

コーチングの学び方2:講座や研修を受ける

コーチングへの理解を深めるためには、講座や研修を受けることも一案です。コーチングは、「短期タイプ」「通信タイプ」「数回程度通学するタイプ」など、さまざまな講座が開設されています。なかには、企業を対象にした研修もあります。幅広いタイプがあるため、自分に合うものを選びやすいでしょう。

なお、コーチングは「継続的に学ぶ」ことで、より精度の高いスキルを身につけられます。そのため、一過性ではなく継続して学べる環境や学習スタイルを選ぶことが肝心です。講座や研修を受けるときは「無理なく続けられる形式かどうか」「費用や講師との相性に問題がないか」など、しっかりと確認してから申し込みしましょう。どこを選ぶべきか悩んだ場合は、あらかじめ説明会に参加してみることがおすすめです。各講座や研修の雰囲気・学習内容を自分の目で確認しておけば、安心して申し込みを行えるでしょう。

コーチングの講座や研修は何をするのか

コーチングの講座や、研修で学べるものは多岐にわたります。例えば、通学型の研修では講座とほかの参加者とでコミュニケーションをとり、コーチングのスキル習得を目指すものなどがあります。理論について学ぶだけではなく、実際に「コーチングを受ける」という貴重な体験ができることが魅力です。これにより、コーチングを受ける側の気持ちを理解できます。また、自らコーチングを実践してフィードバックを受けることも可能です。なかには、コーチングの資格取得を目指せるものもあります。講座や研修は実際にコーチングを行い、プロによるチェックを経て実践的なスキルを身につけられるのがメリットです。

一般財団法人生涯学習開発財団認定資格とは

コーチングの資格には、いくつかの種類があります。日本で最も多くの人が取得しているのは、一般財団法人生涯学習開発財団によるコーチング資格です。主な資格の種類としては、「認定コーチ」「認定プロフェッショナルコーチ」「認定マスターコーチ」の3つがあります。なお、この資格を取得するためには「コーチ・エィ アカデミア」によるトレーニングプログラムの受講が必要です。

日本コーチ連盟のコーチング資格とは

日本コーチ連盟は、「技能養成校コーチアカデミーの運営」「大学公開講座の実施」「コーチング資格の発行」などを行っている団体です。コーチングを世に広めたり、より発展させたりすることを主な活動目的としています。資格の種類は、大きく分けて「コーチ資格」「インストラクター資格」の2つです。なお、この2種類の資格はレベルによって、さらに細かく段階が分けられています。
国際コーチング連盟認定資格は、世界基準のコーチを認定する資格です。資格は、大きく分けると以下の3つとなっています。

  • アソシエイト・サーティファイド・コーチ(ACC)
  • プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ(PCC)
  • マスター認定コーチ(MCC)

なお、この資格を取得するためには、「コーチ・エィ アカデミア」によるプレミアムコースの受講が必要です。

コーチングを身につけてマネジメント力を大きく伸ばそう

コーチングを習得すると、マネジメント力の向上が見込めるため、部下やチームの能力を伸ばし、効率的に目標を達成することが期待できるでしょう。コーチングは、「書籍を読む」という学習方法もありますが、独学だと実践のコツをつかめないことがあります。そのため、コーチングは講座や研修などで信頼できる講師から学ぶのがおすすめです。スキルアップとして資格取得を目指すなど、コーチングで自身をさらに成長させましょう。

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