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2021.5.7

ハロー効果とは?ハロー効果の影響と活用方法について紹介します!

私たちは他者を評価する際、さまざまな情報をもとに判断を下します。しかし毎回適切な評価ができるわけではなく、時には評価対象を意図せず過大評価・過小評価してしまうケースもあるでしょう。このような意図せずに過大評価・過小評価してしまう現象のことをハロー効果と呼びます。ハロー効果はうまく活用すればビジネスに好影響を及ぼすため、ハロー効果の基礎知識、具体的な例、活用方法などをきちんと理解しておきましょう。

ハロー効果とは?

ハロー効果とは他者を評価する際、その人に顕著に目立つ特徴があると他の特徴についても不当に高く評価したり、逆に低く評価したりする心理的傾向のことです。ハロー効果という用語は、ネコなどを用いた試行錯誤実験で知られる、アメリカの心理学者E.L.ソーンダイクが自身の論文(1920年)の中で初めて使ったと言われています。

2種類のハロー効果

ハロー効果は評価する他者の特徴が好ましいものか、それとも好ましくないものかによって2種類に分けられます。どちらかのハロー効果が望ましいというわけではなく、どちらにもそれぞれメリットとデメリットが存在します。

ポジティブ・ハロー効果

ポジティブ・ハロー効果は、他者に対してある評価をする際、その人が顕著に高い能力を持っている場合、それにともなって別の評価項目でも高い評価をしてしまう現象のことです。ポジティブ・ハロー効果の例としては、人当たりが良くコミュニケーション能力に優れた人を、実際の働きぶりにかかわらず優秀な人材であると判断することなどが挙げられます。ポジティブという言葉だけを見れば、一見ビジネスに好影響を及ぼす現象のように思えるかもしれません。しかし不当な評価をしてしまうポジティブ・ハロー効果は、人事評価に悪影響を及ぼすケースもあるのです。

ネガティブ・ハロー効果

ネガティブ・ハロー効果は、他者に対してある評価をする際、その人が顕著に低い能力を持っている場合、それにともなって別の評価項目でも低い評価をしてしまう現象のことです。ポジティブ・ハロー効果とはまったく逆の特徴を持っており、対になる概念と言えます。ネガティブ・ハロー効果の例としては、よく出社時間に遅刻する人を実際の働きぶりにかかわらず仕事のできない人間だと判断するケースなどが挙げられます。一度悪い印象を持たれた人物は、あらゆる評価項目で不当に低い評価をされる傾向にあるため、ネガティブ・ハロー効果がビジネスに好影響を与えることはほとんどありません。

どんな時にハロー効果が現れる?

ハロー効果をビジネスに取り入れるためには、そもそもハロー効果がどのような場面で現れるのかを知っておく必要があります。ハロー効果が現れる場面を理解しておけば、実際にそのような場面に直面したときでも、ビジネスにおけるプラス作用として活用していけるでしょう。

出身大学

評価をする人物それぞれの出身大学によって、ハロー効果はよく見られます。具体的には、難関大学出身と聞くと優秀であるという印象を持たれやすく、逆に知名度の低い大学出身だと仕事であまり期待されない傾向にあります。実際、高学歴な人物ほど、仕事においても良い結果を出すことを周囲から期待されやすい傾向にあるのです。このように「高学歴=優秀な人材」という先入観は、まさにハロー効果によって生み出されています。採用選考において学歴を重視する企業が多いのも、少なからずハロー効果の影響があると言えるでしょう。

年収

ハロー効果は、評価をする人物の年収にも現れます。仮に、外見があまり冴えない男性がいたとしましょう。その男性は婚活パーティーや合コンといった、女性が多く集まる場所ではあまり人気になりません。しかしその男性の年収が平均よりも高ければ、周囲の反応はガラリと変わります。年収が1000万円以上あろうものなら一躍人気者になり、多くの女性からアプローチを受けることになるでしょう。この例のように、「年収が高い=優秀な人材」という先入観が、ハロー効果によって生まれやすいのです。

ハロー効果の活用方法

ハロー効果はビジネスにおける人材評価に限らず、日常生活の中でもさまざまな方法で活用されています。ビジネスにおいてハロー効果をうまく活用するためにも、ハロー効果がどのような方法で活用され、どんな効果をもたらすのか正しく理解しておきましょう。

CM

ハロー効果の活用例として最も代表的なのが、テレビやインターネットにおけるCMです。各企業がこぞってCMに有名人を起用するのは、「あれだけ活躍している人が使っているのであれば、間違いなく良い商品だ」というハロー効果がCMの視聴者に働くためです。その結果、企業や商品の知名度は高まり、大幅な売上アップが見込めます。有名人を起用することで企業は多くの見返りが期待できるため、高い報酬を払って有名人に宣伝してもらうという仕組みです。普段見るときはあまり意識することはありませんが、まさにCMこそ、企業がハロー効果を活用したマーケティング戦略の一例と言えます。

口コミ

CM以外では、お店や商品に対する口コミもハロー効果の活用例と言えます。例えば口コミに多くの高評価がある場合、多くの人が高評価をしているという事実によって、口コミを見た人は好印象を持ちやすい傾向にあります。このような場合は実際のサービスや商品の品質にかかわらず、口コミによって好印象につながることがほとんどです。仮に口コミの評価が星5と星3の飲食店があった場合、両者にほとんど味の差がなかったとしても、ハロー効果により客が集まりやすいのは星5の飲食店になります。

ハロー効果がマイナスに作用する例

ハロー効果がビジネスにおいてプラスに作用することはありますが、逆にマイナスに作用するケースもあります。ハロー効果をビジネスでうまく活用するためにも、どのような場面でマイナスの作用が起こるのか、またどんな影響があるのかをきちんと理解しておくことが大切です。

おとなしい

2つ目の例として、おとなしい人物に対してのハロー効果が挙げられます。おとなしい人物に対しては、「友達がいない」「趣味がない」といったマイナスの評価をしてしまうことがあります。場合によっては、おとなしいというだけで、社交性がないと評価されることもあるかもしれません。実際にはおとなしいからといって社交性がないわけではなく、単に恥ずかしがり屋な性格だったり、環境に馴染むのが遅かったりするだけということも考えられます。そのような場合は本人だけではなく周囲の環境に問題があることも多いため、おとなしいからといって不当に低い評価をせず、公平に評価しなければなりません。

ハロー効果をビジネスに取り入れてみよう!

ハロー効果をうまく活用すれば、企業や人物のイメージコントロールに利用できます。活用方法によっては、企業の知名度や評価を高めることにつながるため、ハロー効果をビジネスに取り入れる価値は非常に高いと言えます。従業員の個々の働きぶりを適切に評価するためにもハロー効果について十分理解した上で、人事評価やWebマーケティングなどの手法に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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