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2020.12.3

ノンバーバルコミュニケーションを活用するには?意味や具体例まで解説

人のコミュニケーションにおいては、ノンバーバルコミュニケーションが重要な役割を果たしています。聞いたことのない人が、その単語だけを聞くと一見難しそうに聞こえるかもしれません。しかし、ノンバーバルコミュニケーションは多くの人が無意識のうちに普段の会話に取り入れているのです。そこで、この記事ではノンバーバルコミュニケーションについて紹介します。

ノンバーバルコミュニケーションとは

「ノンバーバル」には、「言語を使わない」「非言語」といった意味があります。したがって、ノンバーバルコミュニケーションとは「言語以外で行うコミュニケーション方法」のことです。具体的には、人の表情や声の調子、香りなど、人間が五感によって捉えることのできるコミュニケーションが該当します。コミュニケーションというと言葉のやり取りが真っ先に思い浮かびがちかもしれません。しかし、言葉以外の部分が他人に与える印象も決して無視できるものではないのです。
人が五感によって受け取るイメージは、人間の第一印象に大きく影響するといわれています。ノンバーバルコミュニケーションは、無意識に行われることもあれば、意識的に使われることもある点が特徴です。

メラビアンの法則とは

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンは1971年、「7-38-55ルール」または「3vの法則」と呼ばれる重要な法則を発表しました。この法則が示すのは、人がコミュニケーションの際に受け取る情報を100とした場合、相手から発せられる言語情報は7%であり、非言語情報は合計93%にもなるということです。コミュニケーションにおいて、人々がいかに非言語情報に影響されているかが数値化されたため、メラビアンの法則は大いに注目を集めました。
93%の非言語情報の内訳としては、見た目や表情、身だしなみなどの視覚情報は55%、声のトーン・大きさ、話し方の速度などの聴覚情報が38%となっています。こうしたメラビアンの法則のデータから、日常生活やビジネスにおいてコミュニケーションを円滑にとりたいなら非言語情報を大切に考えなければならないことが理解できます。

ノンバーバルコミュニケーションの基本的な考え方

ノンバーバルコミュニケーションは非言語領域でのコミュニケーションであるため、人の五感に直接訴えかけるコミュニケーションを相手に示すというのが基本的な方法になります。具体的には、喜怒哀楽などの顔の表情や視線、身振り手振り、服装や声のトーンなどの非言語情報を相手に示し、同時に相手からの非言語情報を読み取ることがノンバーバルコミュニケーションということになります。メラビアンの法則に則れば、人が言語コミュニケーションから得られる情報はかなり少なく、大半が非言語、中でも視覚から得た情報に頼っていることは明らかでしょう。
したがって、たとえノンバーバルコミュニケーションという言葉について知識がなかったとしても、人は普段から言語と共に非言語の情報から多くを得ながらコミュニケーションをとっているものなのです。まずはこの点についてきちんと押さえておくことが、ノンバーバルコミュニケーションについて理解し、それを活用する上で重要です。

ノンバーバルコミュニケーションの重要性

メラビアンの法則を始めとして、なぜノンバーバルコミュニケーションがこのように重要だといわれているのか、その重要性についてさらに具体的に紹介します。

ノンバーバルコミュニケーションの重要性①言語を補完する

表情やしぐさ、声のトーンなどの非言語情報は、言葉だけでは表現できないニュアンスや話者の思い、どのような状況に置かれているかなどの情報を伝えるため、言語を補完する役割があります。具体例として、ビジネスにおけるコミュニケーションを考えてみましょう。たとえば、営業の場面において自社のサービスを使ってもらう決定をもらった営業スタッフが、お客様の前で大きく胸をたたくジェスチャーをしたとします。これはノンバーバルコミュニケーションですが、自信があることを如実に表現し、相手に安心感を与えることができるでしょう。反対に、暗い表情と小さな声で「お任せください」と言われたのでは、「自信がないのだろうか」と相手が不安になることが予想されます。
このように、何気ない仕草1つをとっても、ノンバーバルコミュニケーションを意識してみると感情や状況などの相手への伝わり方に大きな差が生まれることが分かるでしょう。もし、日々のコミュニケーションにおいて「言葉を選んで一生懸命説明しているのになかなか伝わらない」という思いをしているのであれば、知らないうちに非言語情報の部分が上手く活用できていないのかもしれません。

ノンバーバルコミュニケーションの重要性②信頼関係を構築する

対話にノンバーバルコミュニケーションを上手く取り入れることで、相手に安心感を与え、会話しやすい雰囲気を作ることができます。「この人は話しやすい人だな」と相手に思わせることができれば、信頼関係の向上にもつながるでしょう。ノンバーバルコミュニケーションで相手に安心感を与えるためには、会話の中で笑顔やうなずきを用いることがポイントです。たとえば言葉を何も発していなくても、人は相手の明るい表情や微笑みを見るだけでホッとした気持ちになれます。
また、しぐさや服装といった非言語情報も信頼関係構築のために重要です。人は、相手としぐさや服装が同じだったり似ていたりすると親近感を抱くとされています。よって、これらを意識的にノンバーバルコミュニケーションとして取り入れると、相手に安心感を与えやすいでしょう。

ノンバーバルコミュニケーションの重要性③相手の気持ちや状況を理解する

ノンバーバルコミュニケーションは相手の状況を理解することにも役立ちます。なぜなら、表情や声の調子、話し方の速度などは相手の感情や状況の変化によって無意識的に変化していることが多いからです。たとえば、相手が体調を崩している場合を想像してみましょう。言語情報だけであれば、相手は無理していくらでも体調悪化を隠すことができます。しかし、顔色や表情、声の大きさなどは意識的に隠すことはできません。したがって、相手の本当の体調や状況などは非言語情報にその多くが現れるのです。
相手の顔色やちょっとした仕草に注目していれば、すぐ体調の悪さに気付くことができ、心配したり気遣ったりなどの対応ができます。相手のことをきちんと理解しようとするならば、言葉以外の相手の情報をよく観察することが大きなポイントになるのです。

ノンバーバルコミュニケーションが活躍する場面

ビジネスの場面においては、論理的な説明の仕方や分かりやすい資料など言語情報を主体としてコミュニケーションをとっていると考えがちです。しかし、実は非言語情報も大きな役割を果たしていることを忘れてはいけません。会議やプレゼンテーションなど、ビジネスでこちらの考えや思いを適切に相手に伝えるためには、表情やジェスチャーなどのノンバーバルコミュニケーションを効果的に活用することがとても重要です。わざとらしいジェスチャーや過度に大げさな表現は逆に敬遠されがちなので注意が必要ですが、声のトーンにメリハリをつけたり適度な身振り手振りを加えたりすることで、分かりやすい発言やプレゼンテーションにつながります。
ビジネスにおけるさまざまな場面ごとに、適切なノンバーバルコミュニケーションを取り入れるようにしましょう。たとえば、商談であれば清潔感のある身だしなみを整えるのは基本なので、髪型から服装まで気を遣いましょう。新製品やプロジェクトのプレゼンテーションであれば、表情や声のトーンを駆使して熱意あるノンバーバルコミュニケーションを意識すると相手に内容が伝わりやすくなります。このように、ビジネスにおいては言語情報と共に、ノンバーバルコミュニケーションも大きな役割を果たすのです。

ノンバーバルコミュニケーションの具体例

ノンバーバルコミュニケーションとしてどのような要素が利用できるのか、具体例について紹介します。

ノンバーバルコミュニケーションの具体例①声

人の声は、会話において時に言語以上の重要な意味を持ちます。人々は、コミュニケーションにおいて相手の声の変化を無意識的に詳細まで感じ取りながら会話をしているのです。たとえば、声色や声の大きさや太い細いなどの声質から、喜びや怒り、興奮、とまどいといった精神状態を読み取ることができます。たとえば、会話が一区切りした時に声の大きさやトーンが変化すると、「相手は今から重要な話をしようとしている」という会話の流れを読み取れるでしょう。
また、話す際のスピードもノンバーバルコミュニケーションにおける重要な要素です。言葉や文節間のスピードを微妙に変えるだけで、同じ会話内容でも異なる印象を与えることができるのです。会話の適切な場所で緩急をつけることで、相手に状況や物事を分かりやすく伝えることにもつながります。

ノンバーバルコミュニケーションの具体例②動作

外国人が相手の場合など、言葉が通じない相手とコミュニケーションをとる際、動作はとても重要な非言語情報です。もっとも、そのような場面だけでなく、日々のさまざまな会話のシーンにおいても、言葉と動作を上手く組み合わせることで正しい情報と詳細な印象を与えることができます。たとえば、スケールの広い話題を話す場合は腕を大きく広げながら話したり、場所を聞かれたら方向を指で示して説明したりするなど、無意識の中で動作を取り入れながら日々のコミュニケーションは成り立っているのです。
また、聞き手側の動作でも、会話の合間にうなずいたり、相槌を打ったりすることで「話を理解しながら聞いていますよ」ということを話し手に伝えることができます。目をつむって腕を組みながら話を聞くことで「話の内容に疑問を持っている」ことをアピールすることも可能です。動作には、仕草やジェスチャーだけでなく姿勢も含まれます。背筋を伸ばし正しい姿勢にするだけで、誠実で真剣な印象を相手に与えられます。反対に、肘をついたりのけぞったりしていると、不誠実でだらしない印象を与えてしまうでしょう。

ノンバーバルコミュニケーションの具体例③顔

顔の表情は、その人の感情が非常に現れやすいところです。言葉を発していなくても表情で相手の感情を読み取れることも多いでしょう。人の顔には20種類以上の表情筋があり、これにより作られる表情の種類は60以上にも上るといわれています。よって、表情は重要なノンバーバルコミュニケーションの1つなのです。また、顔の中でも、特に目は非常に重要な役割を担っています。視線や、見開いた目の大きさで相手に与える印象は大きく変わるでしょう。
さらに、表情は国籍や人種を問わず、感情を正しく判断するノンバーバルコミュニケーションの1つであることが実験によって証明されています。ジェスチャーについては国や地域によって意味が異なるので使う際は注意を要しますが、表情であれば、国や文化が異なっても感情を正しく伝え、判断することができるのです。

ノンバーバルコミュニケーションの具体例④その他

その他のノンバーバルコミュニケーションとして、まず、服装が挙げられます。TPOに合った服装をして身だしなみを整えることは、周囲の人たちに良い印象を持ってもらうために重要です。たとえば、就職面接や、重要な商談の場などでは、ジャケットやネクタイを着用することで真面目てきちんとした人間であるとの印象を与えられるでしょう。
また、ノンバーバルコミュニケーションの重要なポイントの1つにパーソナルスペースがあります。これは、相手との物理的な距離のことです。他人との距離がどれくらい離れていれば快適に感じるか、あるいは不快に思うかは人によって違います。一般的に、人はテリトリーと呼ばれる領域を超えて他人が距離を縮めてくると不快感を覚えます。もっとも、親しい相手であればテリトリーを超えて接近してくることにむしろ好感を覚えることもあるのです。コミュニケーションをとる際には、パーソナルスペースを意識し、それほど親しい間柄ではない相手にはあまり距離を詰め過ぎないよう注意しましょう。

ノンバーバルコミュニケーションの効果

ノンバーバルコミュニケーションは、言語で説明しなくても、こちらの思いや状況を相手に伝えられ、また、相手の考えや感情をくみ取れる点が大きなメリットです。ノンバーバルコミュニケーションをビジネスシーンや日常生活の会話に取り入れることで、相手に与える印象を変えることができます。表情や仕草、声のトーンなどを工夫することで、相手に良い印象を与えることができ、信頼関係の向上につなげられるでしょう。また、相手に現れる非言語情報に意識を向けることによって、相手の感情や状況に寄り添うことができ、気遣いの言葉をかけることができます。そうすることで、安心感のある人間関係の構築につながるのです。

ノンバーバルコミュニケーションを活用して良好な関係を構築しよう

ノンバーバルコミュニケーションを意識しながら上手く会話に取り入れることで、相手に良い印象を与えることができます。中でも、ビジネスにおけるコミュニケーションでは相手への印象が仕事の結果にも影響を与えるので、非言語情報も意識することが重要です。ノンバーバルコミュニケーションを上手に利用して、相手と良好な関係を築いていきましょう。

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