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2020.3.18

スキルアップを図る7つの方法とその心得とは?

仕事が上手くいかないと思い悩むことも仕事でもっと成果を出したい、仕事がなかなか終わらないなど、社会人になると、仕事が上手くいかないと思い悩むこともあるでしょう。このままではいけないとスキルアップを図るなら、やみくもに頑張るのではなく効率的な方法を身につけましょう。


この記事では、スキルアップの言葉の意味から具体的な方法までを説明していきます。時間が限られた社会人の方でもできる方法をまとめています。また、スキルアップにのぞむ際の心得にも触れているので、現状を打破したいと考えている人は一通り目を通してみてください。

スキルアップとは何か?

スキルアップとは、訓練や学習を通して自分の能力を高めることを指します。生まれ持った才能とは違い、努力次第で後天的に獲得できるものなので、スキルアップに取り組む人は多く存在します。ただし、後天的なものとは言っても、先天的に持って生まれた能力を伸ばすこともスキルアップと呼びます。ビジネスにおいても注目されており、能力だけでなく、知識や経験、マインド面の向上などスキルアップの定義は広く捉えられています。

社会人がスキルアップをするとどうなるのか?

スキルアップが多くの社会人や企業に注目されている理由は、個人としてできることの幅が広がったり、アウトプットの質が向上したりするためです。仕事ができない、あるいは現状に満足できないと考えているなら、なおさらスキルアップに取り組むことは大事です。
将来の選択肢を増やすという意味でも、仕事に役立つ能力を身につけるのは大切でしょう。新しい仕事に挑戦する機会を得る、あるいは自分のキャリアを広げるためにも自己の能力を磨く努力はしていく必要があります。

スキルアップにより会社が得られるメリット

社員ひとりひとりがスキルアップに取り組むと、会社にとってはかなり大きなメリットがあります。

会社全体の労働生産性が向上する 

まず、個人の仕事をさばく能力が上がれば、それに伴い会社全体の労働生産性はおのずと向上するでしょう。そして、効率的に仕事を回せるようになる以外にも、会社のサービスや商品の質を上げることに一役買ってくれます。会社がスキルアップ強化に力を注いだ分パフォーマンス性が上がり、会社の信用度や顧客満足度の向上、それから新規顧客獲得に繋がるのです。

求職者への発信や離職率の低下につながる 

他に、スキルアップで会社が得られるメリットとしては、人材育成に力を入れている会社として求職者に発信できることが挙げられます。高齢化が進む日本では多くの会社が人材不足に悩んでおり、人材確保や離職率を下げるためにさまざまな施策をなげうっています。社員のスキルアップに取り組むことで求職者へのアピール材料になるだけでなく、働く社員のモチベーションを維持するのにも役立つでしょう。自分の能力が上がっていると実感させたり、将来への不安を取り除いたりすることはとても大切なことです。

社員のスキルアップ図るには投資が必要ですが、その分会社の成長や人材の定着率に繋がるなど、いろいろな効果が期待できるのです。

スキルアップより個人が得られるメリット 

自分の評価が上がり、キャリアアップに繋がる

スキルアップによって個人が得られるメリットはたくさんありますが、その中でも一番注目したいのは自分の評価を上げるのに繋がるということです。社会に出ると他人と比べられるのは当たり前で、同条件ならばより優れている者が重用されるようになります。そのため、仕事の能力が上がれば、クライアントや企業内での評価も高まり、より好条件な仕事を紹介してもらえる機会が増えるのです。 

そのため、昇進や給与のアップに繋がる可能性が高くなるのはもちろんのこと、キャリアアップのために転職を考えている場合にも優位に働くことでしょう。 

モチベーションアップや選択肢の幅が広がる 

また、仕事への理解を深めるのにも役立ち、効率的に仕事を進められるようになったり、作業時間を短縮したりすることに繋がります。そして、自分の能力が高まることで自信がつき、自己実現の欲求を満たすことができます。将来を見据えて計画を考えているのなら、スキルアップすることでモチベーションが向上したり、選択肢の幅が広がったりするのはかなり大きいといえます。 

ビジネススキルは3つに分けられる

ビジネススキルは大きく分けると、テクニカルスキルとヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの3つで構成されています。

テクニカルスキル 

まず、テクニカルスキルとは業務を遂行するのに必要な能力で、これを身につけないと仕事にならないといわれているほどです。割り振られた仕事を適切にこなすにはテクニカルスキルを養わなくてはいけず、新入社員から中堅社員になるまでの課程で身につけるのが理想的でしょう。

ヒューマンスキル

続いて、ヒューマンスキルですが、一言で表すなら対人関係能力のことを指します。社会で働くうえで人間関係を円滑にすることは大切で、話したり聞いたりする力は新入社員からベテラン社員に至るまで必要なスキルとなります。クライアントへの交渉、社内での報告や相談をする場面においても求められる力です。

コンセプチュアルスキル

そして、最後にコンセプチュアルスキルですが、これは簡単にいえば自分で考える能力を表しています。
抽象的に定義されることの多い能力ですが、主に論理的思考力や課題解決力など、経営に携わる職位に上がるにつれ必要となります。企画力なども含まれ、仕事を極めるうえで重要度の高いスキルといえるでしょう。

3つのスキルは仕事をしていくうえでどれも大切ですが、新入社員から中堅社員にかけては、テクニカルスキルとヒューマンスキルを早く身につけたいところです。

会社がスキルアップを支援する

1:OJT、OFF JTを取り入れる 

スキルアップをするには知識を身につけることも大切ですが、実践して経験を積むことも重要です。この実践しながら仕事を教えていくスタイルのことを、OJTと呼んでいます。 

OJTは職場や現場で実際に仕事に携わりながら、メンター(育成担当者)に指導してもらい、仕事に必要な能力を養っていきます。知識を身につけられるだけでなく、直ぐにアウトプットすることで技術力も養えるため、実践的なスキルアップを図るのにも役立つのです。 

一方で、職場や現場以外で研修を行い、仕事に必要な基礎知識を身につけるところから始めるOFF JTという真逆な方法もあります。 

企業によっては、OFF JTやOJTのどちらかのみで人材育成するところもありますし、この2つを組み合わせて実施している企業もありケースバイケースです。ただし、研修期間を過ぎればOJT方式、仕事をしながら教えてもらうという方法が多くなるでしょう。教わる側はもちろんのこと、教える側も基礎知識を振り替え返られるので、双方のスキルアップに役立ちます。 

2:セミナー受講や資格取得への手当を拡充する 

最近ではeラーニングやセミナーなどを取り入れる企業も増えており、セミナーの受講料や資格試験費用の補助を行っているケースも多く見られます。 
会社側が補助を行うことで、社員は積極的に制度を活用し、スキルアップに努めるようになることが期待できます。特に、資格費用の補助は社員からのニーズも大きい制度となります。
国家資格は受験費用が比較的安価に設定されていますが、民間資格の中には受験費用が高額なものもたくさんあります。

 3:ジョブローテーションを導入する 

上記のような支援を行っていない企業でも、ジョブローテーションを導入している企業は多く見られます。ジョブローテーションとは、人材育成のためにさまざまな部署に移動させ経験を積んでもらうことを指します。海外ではあまり見られない方法ですが、特定の分野だけでなくマルチに活躍できる人材育成をする狙いがあるのです。異なる業種への配置転換によりさまざまな経験することで、個人のスキルアップに繋げることができます。 

個人でスキルアップする方法

いざスキルアップしようと自分から行動しようと思っても、何から手をつけたら良いか分からないものです。実は、個人でスキルアップを図るのに、効果的な方法がいくつかあります。そこで、ここからはスキルアップの具体的な方法についてまとめているので、ぜひ実践して将来の幅を広げましょう。

1:空いた時間に勉強する

個人でスキルアップを目指すなら、空いた時間に勉強することが大切です。とはいえ、いざ毎日勉強しようと思っても、仕事の合間を縫ってコツコツと地道な努力を重ねるのは大変な苦労を強いられるものです。そのため、働きながら勉強をするのは無理だと思い込んで、諦めてしまうケースは少なくありません。しかし、毎日の自分の生活を振り返れば、どこかしらに勉強をする時間はあるはずでしょう。たとえば、通勤時や就寝前、出勤前など毎日1分でも5分でも良いので、勉強する時間を確保し続けることが大事なのです。 

スキルアップをするためには、自分が持っている情報だけでは限界があり、自分がまだ持っていない情報をインプットすることが重要になります。上述したOJTは、場数を踏むことでスキルアップをする手法でより実践的なものです。アウトプットして学習することに重きを置いているため、自己学習ではインプット量を増やすことに専念してみてください。いきなり長時間勉強をするのはストレスがたまり挫折しやすいので、まずは毎日続けることを目標にし、ストレスにならない範囲で勉強時間を確保しましょう。 

2:資格を取得する

自分のスキルアップのために、資格取得を目指す人は多いでしょう。実際に社会的に認められている資格を取得していれば、キャリアアップに繋がったり、転職で優位に立てたりすることもあります。そのため、スキルアップをしたいと考えているなら、資格試験の勉強をするところから始めることをおすすめします。資格取得を目指すことに旨みはあっても、決して不利益をこうむることはありません。 

なぜ資格取得を推しているかというと、資格を取れなくても仕事に不都合が生じるわけではないからです。 

たとえ不合格になっても、資格取得に向けて勉強したことは無駄になるわけではありませんし、合格したらしたで自分の強みになります。また、資格試験に合格するという目標があれば、勉強をすることの意味付けやモチベーションを高めることができます。 

ただし、資格取得に向けて勉強するといっても、ただやみくもに勉強をすればよいというものではないので気をつけてください。試験勉強を長くすればするほど、モチベーションの低下に繋がりますし、スキルアップするまでの道のりが遠ざかります。まずは、次回の試験日まで勉強をするなど、短期間の計画を立てましょう。 

3:セミナーやスクールに通う

新人の頃ならいざ知らず、社会経験を積むうちに研修を受ける機会はめっきりと少なくなってしまうものです。そのため、スキルアップをしたいなら、受け身の姿勢で学ぶのではなく、ちゃんとした意思を持って自分から学びに行く姿勢が大切だといえます。社内外のセミナーに参加するのも良いですし、思い切ってスクールに通うというのも1つの手段です。セミナーやスクールに通うことで、客観的な立場に一度身を置いて自身の力を判断することができるようになるでしょう。 

また、セミナーではさまざまな業界の知識を吸収できるだけでなく、受講者同士で人脈を広げられます。意見交換をしたり、アドバイスをもらえたりと、今後働くうえで有益なことは間違いありません。とはいえ、セミナーやスクールに通うだけではスキルアップを図るのは難しく、新しい知識をインプットしたら、それをアウトプットすることが大切です。何度も繰り返し実践することで、それが自分の知識になりやがて習慣化されていくのです。 

4:副業(複業)をする

企業によっては副業を禁止しているところもありますが、そうでなければ副業制度を利用することでスキルアップを図ることもできます。 

副業をすれば心と時間に余裕がなくなると思われがちですが、実はマイナス面ばかりではありません。普段の業務では関わり合いがない仕事を経験する機会に恵まれ、かつ未経験分野の知識を習得できるのです。そして、副収入を得られるので、金銭的な余裕も生まれます。また、副業をすることは知識を得たり、金銭面で不自由したりしないだけでなく、自分自身のモチベーションを維持するのにも役立ちます。 

たとえば、仕事を長く続けると飽きてしまいモチベーションが低下する人は、副業で全く違う仕事に携わることで新鮮味を感じることができます。慣れてきた頃にまた違う副業を始めれば、いろいろな知識を身につけられてスキルアップを図れるほか、モチベーションを維持し続けるのに役立つでしょう。 

反対に、環境が変わるとモチベーションが下がるという人は、副業で新しい環境に身を置くことで、自分の弱点を克服する機会を得ることができます。モチベーションの維持や適応力を養うというのも、スキルアップを目指すうえで重要なことです。 

スキルアップに必要な心得

まず、スキルアップのためには自分の現状を把握し、目標を達成するには何が足りないのかを心得ていなければなりません。自分はどのような強みがあり、かつどこが欠点で不足しているのかを省みる必要があります。そのうえで、自分に足りていない部分を補うためのスキルを身につけていくことが大切です。ただし、スキルアップを目指すために、上記のようなセミナー参加や資格取得などを始めるなら、こなしきれずに挫折してしまうことだけは避けましょう。
現状で精一杯という人は、新しいことを始めるならただ始めるのではなく、上手くさばいて行くことが重要です。あれこれスキルアップのために手当たり次第に手を付けても、続けられないのであれば意味がありません。いつまでに習得するか目標を決め、その期間内で実現できるように無駄を省いて効率の良い方法を模索します。そして、自分自身を律し、一度決めたことは最後まで挑戦してみるという気持ちを持って挑戦してください。

「どうなりたいか」で必要なスキルが変わる

将来どうなりたいか、キャリアコースについて質問されたことはありませんか。自分の将来について考えたことがない、あるいはやりたいことが決まっていないという人も多いかもしれません。しかし、スキルアップのためには、キャリアコースを設計することが非常に大切です。実現できる・できないは関係なく、数年先の目標が思い描けていることが重要なのです。そのため、まずはキャリアコースを設計し、それを実現するために習得しなければいけないスキルは何なのかを把握しましょう。

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