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税理士法人 赤坂共同事務所
導入規模:〜20名  利用開始:2021年2月

会計事務所にもフィットする柔軟性が何より嬉しい


税理士法人赤坂共同事務所(2004(H16)年設立)の統括代表社員である宝金氏は、事務所設立以前から会計士・税理士業務をされていて、開業歴は今年で23年目になるそうです。関連会社として社会保険労務士事務所、司法書士事務所も展開されており、クライアント企業が会計・税務だけでなく、社会保険関係の手続きなどの会社経営に関連する各種のサービスを、ワンストップで受けられる体制を整えておられます。また、2009(H21)年に沖縄県名護市に赤坂共同BPOを設立されています。

※インタビューの内容は取材当時のものになります。

社名 税理士法人 赤坂共同事務所
創業 平成16年7月
社員数 17名
事業内容 会計・税務顧問、税務戦略の策定と実行、財務・税務デューデリジェンス、

相続対策、事業承継、BPR/BPO、SO設計・評価 、株式公開・事業再生

支援アドバイザリー、生命保険・損害保険のコンサルティング業務
Webサイト http://www.akasaka-kyodo.com/

-税理士法人赤坂共同事務所(以下事務所)では、現在17名の方がそれぞれの専門性を活かして働いていらっしゃいますが、2009 年に沖縄の名護市に関連会社の赤坂共同 BPO を設立された経緯を伺ってもよろしいでしょうか?

宝金氏:
リーマンショックの後で震災(東日本大震災)の前だったと思うのですが、何箇所か検討し、目星をつけた上で名護市へ視察に行き、沖縄の地域性の良さとサテライトオフィスとしての可能性を感じたというところです。
<事務所の HP に掲載されている取材記事によると宝金氏が社員旅行で訪れ「アジアの中心にある沖縄の地位的な可能性やホスピタリティ溢れる沖縄の人材にほれ込んだ」とあります。出典:名護市政策推進部発行「特区で働こう!」>

今は、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を主業務として、東京のサテライトオフィスとして、記帳代行や、給与計算などを行なっています。
最近はこの状況なので沖縄には行けなくなってしまいましたが、オンラインで常に繋がっているので、仕事の上での支障はありませんね。

税理士法人赤坂共同事務所 統括代表社員 宝金 正典氏

クライアントの要望が多岐にわたる

-今回、CYDAS PEOPLEとbantoの導入を検討されたきっかけは、どんなところだったのでしょうか。

宝金氏:
事務所では会計・税務、決算などの会計士・税理士業務から社会保険関係の手続きや、司法書士のサービスも提供しているのですが、クライアントからの要望や相談が多岐にわたります。例えば、経営者が悩む「お金周り」のことであれば、会計士・税理士として相談に乗ることはできますが、組織・人事・給与などの「人周り」の事も相談が多いのです。
中小の企業では経営者は相談相手もなく孤独です。人事や組織関連の知見を持っている社会保険労務士があまり多くないこともあって、クライアントに少しでも「人周り」の情報提供ができないかと考え、働く人の動機づけ、評価、MBO などに関する情報を集め始めたのが、サイダスのシステムとの出会いです。

また、自分たちでテスト運用してみた結果を情報提供してクライアントサービスの一環とすることや、事務所のスタッフに対する人事や労務業務への動機づけになるのではないか、といった副次的な効果についても期待がありました。

事務所としての「目標管理」の難しさ

ー会計事務所という業態は、利益よりもクライアントの満足が優先していくものかと思いますが、スタッフの方の目標管理はどのようにされていたのでしょうか。

宝金氏:
事務所の仕事はどうしても属人的になりがちですし、クライアントとスタッフの関係も“個人のもの”になりがちです。そうは言っても大事なことを見失わないために、「自分たちが何のために働いているのか」「事務所としてどんなサービスを提供したいと考えているのか」といった業務の前提となる目標が見えていることが必要です。今までは、それらがきちんと共有されていないと感じることがありました。

また、その目標を元にした評価も必要で、システムを導入することでその辺りのことをまとめて解決できないかと思い、 bantoとCYDAS PEOPLEの導入を決定しました。

会計事務所は3カ月ごとに仕事の内容と忙しさの質が変わります。
例えば1月から3月は確定申告の時期でもあり、同時に12月末決算の会社の業務とも時期がかぶるためいわゆる「繁忙期」に当たります。とにかく締切りを守ることが最優先になります。大企業は4月から6月が年度末(3月末)決算となっているので、申告に向けた決算業務で忙しくなります。大きな会社を抱えていると「正確に事故の無いようにすること」が大切になります。7月から9月は比較的余裕があるので、自己啓発の時間を取ったり新規のスポット業務を受けたりという時間が取れます。10月から12月は、次の繁忙期に向けての準備や新規顧客の獲得に尽力しています。

時期によって目標も変われば働き方や業務への取組み方が変わりますので、一度立てた目標は1年間、短くても半期は継続するといった運用はできません。そうした、会計事務所独特の短期で変わる目標に対応でき、目標管理と評価が結び付けられるシステムが欲しいといった我々の希望に、サイダスの製品はぴったりマッチしました。

仕事の進め方や質がコロナで変わった

ー昨年の春以降、コロナの影響で働き方が変わったことは間違いないのですが、会計事務所でもその変化はあったのでしょうか。

宝金氏:
確かに変わりました。クラウド会計の登場で、会計業務を取りまく環境が変わり始めていたのですが、そこにコロナの影響が加わったという感じです。

仕事をする場所に制約がなくなったと言えるでしょうか。クライアントの会計情報を扱うという点で、コロナ前は「請求書や領収書を送ってもらって、事務所内で担当者がPCに入力する」という感じでしたが、今は「クラウド上の会計システムを使い、請求書・領収書などの情報 はファイル共有ツールなどで送ってもらう」という形です。

沖縄のサテライトオフィスがあったので、オンライン会議やファイル共有ツールなどは以前から利用していましたが、それに加えて働く場所の自由度があがっています。都会を離れて地方でゆったり働く、というような選択肢も生まれましたよね。在宅勤務をはじめとして、組織の多様性は今後ますます上がっていくと思います。

例えば今、仕訳のチェックはAIができるようになっています。以前ならば人間が目と手で確認をしていたものですが、そういった作業はシステムに任せられるようになっています。また、クラウド会計のシステムは銀行口座やクレジットカードと繋がっているので、クライアントとの間での情報共有すら不要になっています。

テクノロジーの進化につれて要求されるものは変わってきていて、人間が担当するのはより難しい判断が必要なもの、業務(役務)の提供ではなく「付加価値の提供」になっていくと思います。

コミュニケーションの取り方にも変化が

宝金氏:
在宅勤務が当たり前になることで、人との繋がりが希薄になったと感じるスタッフもいることは事実です。在宅で仕事をしていて寂しくなったから事務所に来てしまう、なんてスタッフもいました(笑)。そうした課題を解消するべく、今、事務所ではコミュニケーションの取り方や質について、いろいろ試しているところです。繋がっているという感覚は必要ですが、それが「見張られている」プレッシャーになってもいけない。そこは、まだ試行錯誤しています。

その一方で、コロナのポジティブな影響も感じています。
コロナ前のクライアントとの打合せは、担当者が出向くか事務所に来てもらっての1対1、そこに私も入って…という感じで、最低限の人数で行っていました。名護にあるサテライトオフィスの担当者に、打ち合わせごとに東京に来てもらうわけにはいきませんから。
今は、クライアント含めて在宅勤務なので、ミーティングはオンラインで実施されることが多く、サテライトオフィスのメンバーも一緒に参加しています。
働く場所に関係なく仕事を進められることは、サテライトオフィスで働くメンバーのモチベーションにも、大きく影響していると感じています。

お互いの仕事の進捗や課題の共有をツールでカバーする

ーお互いに在宅勤務で「見えない」状況が続くと、自分の仕事ぶりを見てもらえるのか、どんな成果を出せば評価されるのかなどと悩むスタッフの方が出るのではないでしょうか。

宝金氏:
そうですね、そのためにもまずは「組織としての目標」次に「その期ごとに各自が達成するべき目標」を、明確にしておく必要があります。自分が事務所にどう貢献するか、定量的な目標と定性的なもの、どんな自分でありたいのか、事務所が要求しているのはどんなことなのか。目標管理の制度を通して、自ら考えて欲しいとも思います。

会計事務所で一番大切にしているのはクライアントの満足です。とはいえ、クライアントの満足だけを考えていると、時には事務所の方向性から外れたり、無理な働き方をしてしまい従業員満足と相反してしまうこともあり、両立が難しいこともあります。

そのためにも、事務所の目標やルールなどを明確にして、スタッフがそれぞれ自分の専門領域で考えたり工夫をしたりすることを推奨しています。
コロナ禍での目標管理、従業員連携を進めるために、日々の進捗管理をbanto、四半期ごとの目標管理等をCYDAS PEOPLEとうまく使い分け、スタッフ一人ひとりが自ら考え、行動することを手助けしてくれるシステムとして活用していきたいですね。

CYDAS PEOPLEやbantoへの要望

-実際に CYDAS PEOPLEとbantoの運用を始められてみて、もっとこうだったら良いのにというような要望はありますでしょうか。

宝金氏:
実はトライアルの期間に少し頑張りすぎてしまったので、今は少しペースダウンして bantoの項目も減らしたりしています。そんな時に「こんなことがしたいけれど、どうしたらよいか?」や「こんなことはできないか?」などサポートの方に助けていただいて、こちらの思うような使い方ができるようになったのはありがたいです。
今は忙しい時期でもあるので最低限の運用になっていて、まだまだ機能の2割ぐらいしか使えていないと思うので、要望が出るとすればこれからかもしれません。

今後への展開と期待

-bantoとCYDAS PEOPLEについて、今後はどんな活用をお考えでしょうか?

宝金氏:
今はまだスタートしたばかりなので、あまりスタッフにプレッシャーをかけないように気を付けています。例えば私との1on1ミーティングも負担に感じる人がいるかもしれませんし、bantoに日報を入力することも忘れがちになる人もいます。そのあたりはあまり追いかけないようにしてツールとしてうまく使っていく、bantoやCYDASがあるのが当たり前という感じにもっていきたいです。

CYDAS PEOPLEでは Roof Shotを、bantoではMoon Shotを意識できるように使い分けて、未来に向かって頑張ることと今までの実績を振り返ること、両方の機会を作ってスタッフの成長を促したいと思っています。
中にはこういった ITツールが苦手な人もいるかもしれませんが、ある意味時代の要請です。とはいえあまり最先端のテクノロジーを追いかけるのではなく、世の中からは半周もしくは一周遅れぐらいのペースで進んでいきたいと考えています。
新しいことは何かとプレッシャーだったり面倒だったりしますが、今後新しい若い世代のスタッフが入所してくれば、事務所内の雰囲気も変わるのではないかと思います。

ー今日は様々なお話をありがとうございました。