働きがいを応援するメディア

2020.8.27

自分のやりがいに向き合って選んだ仕事が、広報だった

株式会社3Backsの広報として活躍中の永友貴子さん、愛称はきこりん。
親しみやすいキャラクターで会社のことから少しプライベートなことまで、SNSを介して魅力的に発信されている永友さんですが、広報としてのキャリアは意外にもまだ始まったばかりだそう。
入社のきっかけから3Backs全体で力を入れているSNSの話までをうかがいました。

永友貴子さん(愛称:きこりん)

熊本の大学を卒業後、新卒で大手英会話学校にカウンセラーとして1年半在籍、営業や広報に携わる。日本の根本的な教育課題を解決するべきではないかと思い転職を決断、Wantedlyを通じて3Backsに出会う。学歴社会に一石を投じるサービスに大きな共感を覚え、去年10月より広報としてジョイン。採用広報として主にSNS運用(Twitter/Instagram)、Wantedlyの運用、そして採用管理を担当。

「コンプレックスが力になる」リバースラボの事業内容

ー永友さんが広報を担当されているリバースラボについて教えてください。

株式会社3Backsの主軸事業に、リバースラボ(通称リバラボ)があります。
学歴や職歴に自信のない18歳から29歳までの若者を対象に、2年間の実務経験を通じてスキルと実績を身に付けてもらいハイキャリア転職の支援まで行うのが、プログラムの主な内容です。これまで300人近くがリバラボの研修生として入社していて、卒業生は、ウェブ業界や不動産、メガベンチャーなど様々なネクストキャリアで活躍しています。
株式会社3Backsは、元々アパレル事業から始まりました。代表の三浦自身が様々な挫折を味わう中でやりたいことに向き合った結果、「学歴や職歴にコンプレックスを持っている人材こそ、努力と実績によって社会で活躍できるようになる」という理念を持つようになり、リバラボの事業がスタートしたのが2017年です。

リバースラボウェブサイト
https://rebirthlab.com/

自分のやりがいに向き合って広報の仕事を選んだ

新卒で、英会話教室を運営する大手企業に入社して、営業と広報を兼任するような形で働いていました。新規で来るお客様にコースの案内をする営業としての仕事から、HPを変えたり写真撮影やチラシ作成といった広報領域の仕事まで、本当に何でも屋さんという感じで。

広く色々な経験を積むことができたのですが、大きな企業特有の悩みとして、どうしても上からの指示待ちになってしまうことが多くて。このままでいいんだろうか、と仕事に対して徐々に違和感を感じるようになりました。

結局その違和感はどんどん大きくなっていって、1年を過ぎた頃に転職を決意。「途中で投げ出していいのだろうか」という葛藤はもちろんありましたが、「私じゃなくてもできる仕事はやめよう」と思ったんです。

転職活動をするにあたって、今まで経験してきた仕事をルーズリーフにずらっと書き出して。好きな仕事、嫌いな仕事、嫌いじゃないけど好きじゃない仕事…そんなふうに分類していったら、一番やりたい気持ちが強かったのが、広報領域の仕事でした。

苦労もたくさんあるけれど、自分の書いたキャッチコピーや作成したチラシで誰かの背中を押すことができるって素敵だなと思ったんです。

ー3Backsを選んだのはなぜですか?

「広報として、この会社のサービスを広めていきたいと心から思えたから」というのが3Backsに決めた一番の理由ですね。

出会いはWantedlyです。「他にはない尖ったサービスをしている」というのが第一印象でしたが、「学歴や職歴に自信のない人たちをサポートする」という軸は、私が新卒就活の時から大事にしていた「人に寄り添うこと」にすごくマッチしていると感じました。
実際に入社してみると、日々のスピード感には驚かされることばかりですね。面接の時点で、「今こんな事業をしていて、こうやって展開していく予定だけど、変わることがありえるよ」と話を聞いていたので、覚悟はしていたし、少し楽しみにしていたところさえあったのですが、昨日と今日で全く真逆の方針になったり突拍子もないことがポンと出てきたりと本当に予測不能な毎日です笑

ー永友さんは「変化の波を楽しめる人」という印象を受けるんですが、新卒就活の時点では、ベンチャー企業を検討していましたか?

新卒で就活をしている時、企業規模の小さいベンチャー寄りの会社にも、いくつか内定をもらっていました。しかし、小さな企業で裁量を持って働くことと大手企業の安定やステータスを天秤に欠けたときに、当時の自分にとっては後者の方が魅力的に感じられて。
今振り返ってみると、自己分析の至らなさだなあと思ったりもします笑

広報のお仕事は、みんなの協力ありき!

ー広報の仕事といっても多岐に渡ると思います。永友さんが担当されている業務について具体的に教えてください。

広報の仕事は、「採用広報」「社内広報」「社外広報」の3つに分けることができます。入社当初は採用広報を中心に、今は全ての領域のお仕事に関わっています。
Wantedlyでの募集記事や社員インタビュー記事の作成、TwitterやInstagramを使ったSNSでの広報、プレスリリースを書くのはもちろん、最近ではメディアの人々との関係性の構築にも力を入れています。ドキュメンタリー番組にリバラボを取り上げてもらうのが、広報としての目標です!

広報って、社員みんなの協力ありきの仕事で、一人では絶対にこなせないと思います。だからこそ、顔を合わせたらちょっと声をかけるといったフレンドリーさ、話しかけやすさがとても大事。他の部署の人からすれば些細なネタでも、広報の視点で見れば「これ、リリースかけるじゃん!」ってなることは多いんです。

「何かあったら広報に話そう!話したい!」と思ってもらえるように、誰かが他の誰かを褒める話をしていた時にはすかさず本人に伝えたり笑

ちょっとした心がけでも、社内の雰囲気は良い方向に変わると思います。

フォロワー数2から始めたTwitter

ーリバラボの皆さんのTwitterアカウントは、それぞれが個性を生かしつつ会社の魅力や雰囲気を上手に伝えているなあと感じます。現在のように、SNSでの発信がアクティブになった経緯を教えてください。

私が入社した時は、代表の三浦と人事部の井上のほぼ運用していないTwitterアカウントだけがありました。

「広報としてSNSも盛り上げてね」というミッションを授かり、Twitterアカウントの運用を始めたものの、最初のフォロワー数は2。手探りでのスタートでしたが、ツイートをきっかけに、エントリーをいただいたり取材されたりといったことが起こるようになってきて、これは社として本格的に取り組むべきだぞ…となりました。
特に、「求職者の人とより近い距離で接している人事にこそTwitterを始めて欲しい」と3ヶ月くらいかけて少しずつ説得していって、今に至ります。
広報一人の発信ではなく、みんなで盛りあげられる方が会社の雰囲気がより多面的に伝わると感じますね。

ーそれぞれが個を持って運用しているからこそ、会社の和やかな雰囲気が伝わっているんだと思います。SNSの運用にはルールを設けていますか?

実は、月々のKPIとKGIを決めてます。そこがなあなあになってしまうとビジネスアカウントとしての効力も無くなってしまうので。フォロワー数、呟きの数、リプライの数など具体的な数値目標はあるんですが、各々が楽しむことが基本ですね。どんなことを呟くかはそれぞれの個性と裁量に委ねています。

個の顔が見えるSNSアカウントだからこそ、サービスへの信頼感や知名度を高めることに繋がっていると感じています。
特に、リバラボのサービスは、他にない斬新な取り組みだからこそ「本当にこんなサービスがあるの?」と、少し疑ってしまうようなところがあるかと思うんです。
フォロワー数が全てではないですが、「数を根拠とした安心感が提供できる」という意味でもSNSは有効なPR手段ですね。

みんなが会社の看板!目指すは全員広報!

やっぱり社員全員に、会社の看板としての意識を持って欲しいと思っています。

会社を広めるのは広報の仕事だから関係ないって思うんじゃなくて、みんなで会社を盛り上げていけた方が絶対に効率がいいし、遠くまで会社の魅力が届きます。

「会社をよくしたい」とか「サービスを広めたい」といった思いは全員一緒のはず。営業も人事も、職種にとらわれず、全員に広報としての意識を持ってもらう、そのための意識づけが私のやるべき広報の仕事かもしれません。

(文:郷田いろは)

Category

インタビュー

Keyword

Keywordキーワード