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2021.1.18

「ロイヤリティ」とは?「ロイヤルティ」とは意味が全く違うので注意!

ビジネスでは「ロイヤリティ」と「ロイヤルティ」という言葉が使われることがあります。かなり似ているため、同じ意味の言葉だと考えている人もいるかもしれません。しかし、この2つは明確に意味が異なります。間違えて使わないように、それぞれの言葉の正しい意味を知っておきましょう。ここでは、ロイヤリティとロイヤルティの違いをわかりやすく解説します。

「ロイヤリティ」とは?意味や使い方

ロイヤリティは英語の「Royalty」からきている言葉です。Royaltyは王族や王位、王権、(君主のような)気品、気高さの意味で用いられ、たとえば「ロイヤリティあふれるアクセサリー」といえば気品あふれるアクセサリーを意味します。ただし、日本のビジネスシーンで使われるときはあまりこの意味では使われません。「特許権」「商標権」「著作権」など権利の使用料を指すことが一般的です。たとえば、フランチャイズの加盟店が大本の企業に支払う使用料や、音楽や写真の使用料などがあります。「ロイヤリティを著作権者に支払う」「本部には売上の20%のロイヤリティが入る」などといった使われ方をしているのを耳にしたことがある人も多いでしょう。
なお、ロイヤリティの正確な発音は[rɔ́iəlti]で、響きはロイヤ「ル」ティに近いです。ニュースなどでイギリスの皇族一家をロイヤルファミリーと言い表しているのを見聞きしたことがある人もいるでしょう。しかし、日本語で発音・表記するときはロイヤ「リ」ティになりますので、混乱しないよう注意が必要です。

「ロイヤルティ」と区別しよう!

ロイヤリティに非常によく似た言葉に「ロイヤルティ」があります。これは英語の「Loyalty」からきている言葉で、意味は忠義や忠誠、誠実などです。日本では、マーケティングや人事の用語として「顧客ロイヤルティ」「従業員ロイヤルティ」などと使われることが一般的です。それぞれ次のような意味になりますので、覚えておきましょう。

  • 顧客ロイヤルティ:ユーザーが特定の企業やブランドのサービス・商品に対して持つ信頼や愛着心
  • 従業員ロイヤルティ:従業員が勤める企業に対して抱く信頼や愛着心、帰属意識

英語はRoyaltyとLoyaltyですので、完全に別の言葉であることは一目でわかります。英語の聞き分けができる人であれば、RとLも違う音として認識できるでしょう。しかし、多くの日本人にとってRとLの聞き分けは難しいものです。そこで、ロイヤ「ル」ティとすることでロイヤ「リ」ティと区別しているのでしょう。とはいえ、両者の違いを意識せず、特に区別をつけずに使っている人も多いようです。相手が違いを意識せず使っている場合は、前後の文脈からどちらの意味なのかを推察する必要があります。

フランチャイズに使われる「ロイヤリティ」の種類について

フランチャイズはロイヤリティという言葉がよく使われるビジネスです。そもそも、フランチャイズとは、フランチャイズチェーンに加盟した店舗が大本の企業に使用料(ロイヤリティ)を払うというビジネスモデルです。ロイヤリティを払う代わりに、加盟店は知名度やノウハウ、商品やサービスを利用したり、運営上のサポートを受けられたりします。経営した経験がない・専門知識があまりない人でも、独立開業できるのがフランチャイズ加盟のメリットといえるでしょう。なお、大本の企業をフランチャイザー、加盟店舗をフランチャイジーといいます。
フランチャイズというと、多くの人が思いつくのはコンビニエンスストアやファミリーレストランなどのチェーン店ではないでしょうか。そのほかにも、学習塾やエステサロン、家事代行サービスやコインランドリーなど、フランチャイズ展開している業種はたくさんあります。また、ロイヤリティの決め方や支払い方法も企業によって異なります。以下に、代表的な3つの方式を紹介しましょう。

  • 売上歩合方式:「月々の売上の10%」など、売上に対してあらかじめ決められた割合の金額を支払う方式で、もっとも一般的。
  • 粗利分配方式:売上高から仕入れにかかった費用を差し引いて算出した売上総利益(粗利)に対し一定割合の金額を支払う方式。多くのコンビニエンスストアで採用されている。
  • 定額方式:売上額にかかわらず毎月決まった金額を払う、もっともわかりやすい方式。売上が多い月は手元に多くの利益が残り、少ない月は大きな負担となる可能性がある。

フランチャイズに加盟するのであれば、どの方式を利用しているのかを事前にしっかり確かめるようにしましょう。

「顧客ロイヤルティ」とは?マーケティングにおけるロイヤルティ

マーケティングの分野では、顧客ロイヤルティは重要なキーワードとなりつつあります。先にも述べたように、これは顧客が企業やブランドの商品やサービスに対して抱く信頼や愛着心のことです。「顧客ロイヤルティが高い」「従業員ロイヤルティが低いことが問題だ」など、「高い」「低い」で表します。それでは、どうして顧客ロイヤルティが重視されるのでしょうか。これは、顧客ロイヤルティの高いユーザーはその企業の商品やサービスを繰り返し購入・利用するリピーターになったり、より高額な商品やサービスを購入したりする可能性が高いからです。また、気に入った商品やサービスは友人や家族など周囲の人にすすめることも多いでしょう。これが新規顧客の獲得につながります。
そのため、企業においてはいかに顧客ロイヤリティを高めるかが重視されます。そこで、すでに顧客ロイヤルティの高いユーザーに対して特別なベネフィットを与えて「特別に扱われている」と感じさせ、より愛着心や信頼を高めるマーケティング手法を実施する企業が増えています。たとえば、以下のような方法です。

  • 優待価格で購入できるクーポンやオリジナルの景品を配布
  • 優良顧客限定のイベントに特別招待

これを「ロイヤルティマーケティング」といいます。
なお、顧客ロイヤルティと似ている言葉に「顧客エンゲージメント」があります。ビジネスシーンでよく使われる言葉ですので、聞いたことがある人もいるでしょう。エンゲージメントは英語の「engagement」から来ていて、これは婚約や結婚の約束、約束や予定などを意味する言葉です。ただし、日本のビジネスシーンで「顧客エンゲージメント」というときは、「顧客との約束」などではなく「顧客との親密度」の意味になります。
顧客ロイヤルティと顧客エンゲージメントは、以下の点で異なります。

  • 顧客ロイヤリティ:ユーザーに対して広くアンケート調査を実施して企業や商品にどの程度の愛着心があるかを調べ、得た指標
  • 顧客エンゲージメント:顧客が実際に起こした商品の購入や利用といった行動から親密度を読み取り表したもの

混同して使わないように、両者の違いをしっかり把握しておきましょう。

「ロイヤルティ」の高い従業員とは?人事の分野で使われる場合

人事分野では、自社に対して帰属意識が強く忠誠心の高い従業員を「ロイヤルティが高い」と表現することがあります。従業員ロイヤルティを高めることに成功した企業は、生産性が向上したり離職率が下がったりする可能性が高くなります。会社が困難に陥っても見放さず、粘り強く立ち向かう従業員も多いでしょう。従業員にとっても、その企業で働く事を誇りに思うことができ、やりがいを感じられ、高いモチベーションを維持しやすいなどさまざまなメリットがあります。
そのため、企業は従業員ロイヤルティを高める工夫をすることが大切です。とはいえ、あまり難しく考えることはありません。従業員が自然と会社を好きになる、愛着を持てる仕組みや工夫を取り入れれば良いのです。たとえば、社内の風通しを良くして活発にコミュニケーションがはかれる環境を整えることで従業員同士の絆が強くなり、組織に対しても愛着を持ちやすくなります。

「ロイヤリティ」と「ロイヤルティ」を理解して区別しよう

ロイヤリティとロイヤルティはとてもよく似た言葉です。混同して使っている人も少なくないでしょう。しかし、ビジネスシーンで使用するのであれば、万が一の誤解を避けるためにも両者の違いを正しく理解し、使い分ける必要があります。同じように使っている人が多いことにも留意し、文脈から推測して適切な意味を読み取ることも大切です。

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