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2023.8.3

【わかりやすく解説】ポテンシャルとは潜在能力?高い人の特徴と高め方

「あの人はポテンシャルがある」「ポテンシャルが高い」など、ポテンシャルという言葉はビジネスシーンでよく使われます。日常的に耳にしていてなんとなくはわかっているものの、意味を正しく理解できている人は多くないかもしれません。

本記事では、ポテンシャルの意味やポテンシャルが高い人に共通する特徴などについて解説します。人材採用においてポテンシャルの高い人を見極めて、組織や事業の成長に活かすためにも、正しい知識を押さえておきましょう。

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ポテンシャルとは

「ポテンシャル(Potential)」とは、人が持っている潜在能力や将来の可能性を表す言葉です。現在はまだ発揮されていなくても、将来的に開花するであろう才能を秘めている場合や、有望さがあると考えられる場合に「ポテンシャルがある」と言われます。

ポテンシャルの有無を表す潜在能力は、本人が自分で意識的に使えていない能力のことです。周りの人だけでなく、本人も能力に気づいていないこともあり、ポテンシャルを正しく認識できれば仕事での活躍につながるでしょう。

ポテンシャルの語源。もともとは物理用語

ポテンシャル(potential)という単語の語源は、ラテン語の「potent(力、可能性)」とされています。目に見えない力という意味の「potent」からは、ポテンシャル以外にも「power(力)」や「possible(可能性)」など多くの英単語が派生したと言われています。

なお、ポテンシャルは、一般的には期待やポジティブな気持ちを込めた誉め言葉として用いられますが、「脅威となる力」といった意味で使われることもあります。

ポテンシャルと似た言葉

ポテンシャルと似た意味で使われる言葉には、以下のようなものがあります。

  • 潜在能力:秘められた能力
  • 可能性:将来実現する見込みのあること
  • 素質:生まれつき備えている性質
  • 将来性:将来の発展性があること
  • 伸びしろ:人間的あるいは能力的に成長する余地

「これから発揮される可能性が見込まれる」という点を踏まえると、潜在能力以外の上記の言葉もポテンシャルと同義と言えるでしょう。

ポテンシャルとモチベーションの違い

ポテンシャルとモチベーション(motivation)は、同じようなシーンで使われますが、一般的な意味は異なります。モチベーションとは、何かをする際に原動力となるものや動機を表す言葉です。

モチベーションが高いと行動力や実行力がアップするため、目標達成の可能性も高まります。ポテンシャルが人が持つ潜在能力を指すのに対し、モチベーションはやる気や意欲的な気持ちを指して使われる傾向があります。

関連記事:モチベーションとは?社員のやる気を高める方法

ポテンシャルの使い方

ビジネスシーンにおいて、ポテンシャルという言葉は以下のように使われます。

  • 今年入社した〇〇さんはポテンシャルが高い
  • 彼女はポテンシャルがあるから今後もっと伸びるだろう
  • 〇〇さんのポテンシャルを発揮できるポジションを任せよう
  • このサービスはポテンシャルがある

人材だけでなく、商品やサービスに対しても将来的な可能性がある場合に、ポテンシャルがあるという表現を使うことがあります。

ポテンシャルを構成する6つの能力

ポテンシャルを構成する能力として「分析力・思考力・実行力・客観性・成長意欲・責任感」の6つが挙げられます。これらの能力を把握することで、ポテンシャルを高めるために効果的な方法を検討しやすくなります。それぞれの能力について理解しておきましょう。

分析力

「分析力」は、出来事や事象を構成する要素を明らかにする能力のことです。複雑な事象や膨大なデータを的確に理解するために、一つひとつの要素に分けて、それぞれの関係性や事象の原因などを追求する力を意味します。

分析力が高いと、さまざまな角度から分析し、状況や事象の全体像を把握して、課題やその解決方法を導き出すことにつながります。自分という人間を客観的に捉え、目標との差を認識して計画や行動を修正する「自己分析能力」も、分析力の一種と言えます。

思考力

「思考力」のそのままの意味は「考える力」ですが、ポテンシャルを構成する要素としての思考力とは、「自分中心に物ごとを考えるのではなく、関係性における共通点や相違点を見出す能力」のことを言います。

思考力が高い場合、相手との構図や関係性を理解し、それぞれがどのように作用しているのかを正確に捉えることができます。そのため、本当に目を向けるべき課題や本質を考えることにつながります。

また、自分の考えを客観的に捉え、自分の思考の癖を捉えて理解するスキルも思考力と言えます。「間違っているのは相手ではなく、自分ではないか」というように、さまざまな可能性の中からそのとき最適な選択肢を判断することが可能になります。

実行力

「実行力」とは、物事を最後までやり抜く力です。目標や決めた計画に取り組み続け、ゴールまでやり通すことを指します。実行力が高いと、計画性を持って物事に取り組むことが可能です。

なお、最終的な成果は「戦略」と「実行力」の掛け合わせで表現されるため、高い成果を得るためには、計画の質も必要不可欠です。よって、実行力は、やり抜くことに加えて「計画性の高さ」と解釈することもできるでしょう。

客観性

「客観性」とは、第三者の視点から物事を俯瞰する能力のことです。自分の主観で物ごとを見ていると、自分の経験や勘に頼ってしまい、目の前の状況や問題の本質を見逃してしまう可能性があります。

そこで、客観性を持つことで状況を冷静かつ正確に把握でき、より柔軟な判断や意思決定が可能になります。ある課題を分析する際に、数字や統計といった客観的なデータを用いることで、信頼性の高い解決策の確立につながります。

目標とする姿と自分の現状との差異を客観的に知り、必要な軌道修正ができる人は「ポテンシャルの高い人材」と言われます。

成長意欲

「成長意欲」は、現状からさらに良い方向に向かおうとする意思や能力のことです。現状維持で終わらず、継続的に成長を続けるためには、成長意欲を持って仕事に向き合う必要があります。

成長意欲が低いと、周囲の環境変化に対応できず、自分の能力やスキルが陳腐化してしまうリスクがあります。とくに、変化スピードの早い現代においては、個人にも臨機応変な対応が求められています。

そのため、成長意欲を持って仕事に取り組める人は、変化の激しい環境下でも継続的に成長できる「ポテンシャルがある人」として重宝されるでしょう。

責任感

「責任感」は、任せられた仕事に責任をもって取り組める能力です。任されたことや自分で決めたことに対して、最後まで主体的に取り組む姿勢や意思を指します。

自分の言動に責任が伴うビジネスシーンにおいては、とくに重要とされる能力であり、責任感を持って物ごとを考え、行動できる人こそポテンシャルが高いと言えます。

責任感が強い人は、業務を中途半端で終える、あるいは途中で投げ出すことがなく、周囲から高い信頼と期待が寄せられます。課題に直面しても、自ら解決策を考え、実行する能力があります。

ポテンシャルが高い人の特徴

ポテンシャルが高いと言われる人には、いくつかの共通点があります。ここでは、ポテンシャルが高い人に見られる6つの特徴について詳しく解説します。

探究心が旺盛

ポテンシャルが高い人には、探究心や好奇心が旺盛な傾向が見られます。自分自身や社会のさまざまな物ごとに興味や関心を持ち、新しいことを知る、学ぶことに意欲的です。

また、自分自身の成長や能力向上に対する興味も強く、新しい情報に触れる機会やチャレンジできる場を見つけ出し、知識や教養を習得していきます。その結果、課題解決に役立つアイデアやイノベーションにつながるでしょう。

自分の業務にかかわらず、常に周囲にアンテナを張り、最新情報をキャッチしようとします。そのため、周囲から情報通として重宝される場合もあります。

自己分析をしている

ポテンシャルが高い人は、自己分析を通して自分をよく理解しています。自己分析は、転職や就職のタイミングで行われることが多いですが、ポテンシャルが高い人は自分自身を向上させるために定期的に自己分析を継続する傾向にあります。

そして、自己分析の結果から、自分の強みをさらに伸ばすことや、弱みを克服するために正しい努力を取り入れようとするのです。

また、適切な自己分析ができている場合、業務においても自分の役割や立ち位置を的確に捉えられ、周囲の期待に応えていきます。

素直で謙虚である

ポテンシャルが高い人は、総じて素直で謙虚な傾向が見られます。周囲の意見が良いと思ったら素直に受け入れる、都合の悪い指摘をされても言い訳しない、といった傾向があります。また、自分に非があれば素直に認め、改善しようと努めます。

素直さや謙虚といった人間性を備えている人は、感情や精神を自分でコントロールできるため、安定的にパフォーマンスを発揮できます。仕事に対する姿勢が安定しているため、周囲からサポートを受けやすいというメリットもあります。

責任感や向上心がある

ポテンシャルが高い人は、責任感や向上心が強い人が多く見られます。自己分析にも通じますが、自分が果たすべき役割や周囲との関係性を正しく把握しており、責任を持って業務を全うしようとします。

また、一度決めたことは途中で投げ出すことなく最後までやり遂げようとする強い意思があり、周囲からの信頼を集めます。

向上心も持ち合わせている点もポテンシャルの高い人に見られる特徴です。自己成長を目指し、新しいチャレンジややったことがないことに対してもポジティブに捉え、前向きに取り組む姿勢があります。そのため、成長がスピーディで目標を達成していきます。

目標に向けて行動できる

計画性だけでなく行動力を備えていることも、ポテンシャルが高い人に共通するポイントです。自分で立てた目標に対して、実行と検証、改善を繰り返しながら、さらに高い成果を実現していきます。

また、チャレンジ精神や積極性が高く、やったことがないことでもトライ&エラーを繰り返しながら行動を続け、結果を出していく傾向があります。

ポジティブで自己肯定感が高い

ポテンシャルの高い人は、基本的にポジティブであるのと同時に、高い自己肯定感を持ち合わせています。ビジネスシーンにおいては、どんな仕事でも前向きに捉えられることに対して、ポジティブと言われます。

ポジティブな思考により、自分の仕事を成功させるために、悲観的になりすぎることなく冷静に考え、どんな展開でも目の前の状況を楽しみつつ行動することができます。そして、ピンチになっても周囲の人に応援されながら、成功へと進むことができるのです。

また、失敗を恐れずに果敢にチャレンジし、失敗しても自分の糧として次に生かす姿勢を持ちあわせています。

自己肯定感が高い人は、自分の状態や行動に自信を持っていて、自分のことを認められている状態です。自分自身の良いところと悪いところ両方を認め受け入れている人は、向上心や積極性、好奇心にもつながるため、仕事でも成果や目標達成を果たしやすい傾向にあります。

ビジネスにおけるポテンシャルの使われ方

ビジネスシーンにおいて、ポテンシャルという言葉は主に「人材に対する将来的な成長の可能性」といった意味で使用されます。「ポテンシャル採用」という言葉を耳にしたことがある人もいるでしょう。ここでは、ビジネスでのポテンシャルの使い方について説明します。

ポテンシャル採用とは

「ポテンシャル採用」とは、これまでの実績や経験ではなく、応募者が持ち合わせている潜在的な能力や将来性を元に採用を判断することです。過去を見て判断する従来の採用と異なり、未来の可能性を重視した採用であり、若手の人材採用を中心に使われています。

国内では、楽天ソフトバンクYahoo!といった大企業を中心に、ポテンシャル採用が導入されています。ポテンシャル採用では、未経験前提でスキルや実力が不足していても応募できる募集枠もあります。

今後の成長や活躍が見込める人材を採用することで、社員の多様化や社内のイノベーションにつながる可能性があります。

ポテンシャルの高い人材を見極めるには

ポテンシャル採用では、実績やスキル以外に人材を見極めるための判断材料が必要です。ポテンシャル採用を通して希望する人材を見つけるためには、表面的な言動だけでなく、深い部分の考え方や人となりまで知ることが重要です。

具体的には、採用候補者のキャリアプラン社会人としての基礎スキルの有無面接以外のコミュニケーションなどを見ると良いでしょう。本人が将来どのような状態を目指しているのかを確認することで、成長意欲や将来の計画性を把握できます。

また、言葉遣いやマナーなどの基礎的な社会人スキルは、どの仕事でも必要とされる土台であり、仕事における活躍に向けて取り組めるかどうかの判断基準となります。そして、面接以外でのコミュニケーションを見る雑談や座談会といった時間を取ることで、本人の考え方や人となりを把握できるでしょう。

社員のポテンシャルを高める方法

社員のポテンシャルを高めることは、人材育成や事業成長にとって重要です。ここでは、社員のポテンシャルを高めるために有効な方法を3つ紹介します。社員の可能性を開花させ、活躍へと導くために参考にしてください。

目標を設定する

ポテンシャルを高めるためには、目標設定が重要です。適切かつ明確な目標を設定することで、実現に向けた継続的な行動につながります。ポテンシャルの向上に適した目標は「今のままでは届かないが、努力すれば達成できる範囲」のストレッチゾーンを意識すると良いでしょう。

具体的な目標を考える際には、自分の能力向上や成長を見据えて「SMART」の観点を使うと良いでしょう。SMARTとは、効果的な目標を立てる上で意識すべきコツをまとめたもので、以下5つの単語の頭文字を取っています。

  • Specific:具体的な方法・手段
  • Measuralbe:測定可能なもの
  • Achievable:達成可能なもの
  • Reasonable:組織目標に沿ったもの
  • Time-bound:納期・スケジュール

上記を盛り込んだ目標を設定することで、ゴールに向かって計画的に行動を続けることを後押しできるでしょう。

当事者意識を持たせる

当事者意識を持つことは、人材育成におけるポテンシャルを高めるために重要です。スキルや能力が高くても、受け身の人は問題の原因が環境や組織にあると考えるため、潜在能力を発揮できる機会に恵まれにくいでしょう。

一方、自責の視点を持って物ごとを捉えられる人は、どんな仕事でも主体性や責任感を持って取り組みます。問題の解決策を考案し、自ら前向きに行動することで、目標達成や成果を得るまでのスピードが速くなり、活躍の場が増えるでしょう。

振り返りを定期的に行う

適切な目標や計画を立て、日々の業務を通じてゴール達成を目指すためには、振り返りの時間も重要です。定期的な振り返りを行うことで、社員が自分自身をよく分析し、客観的に状況を把握できます。

また、課題となっている部分や短所、長所が見つかり、課題や短所を克服し、長所をさらに活かす方向を考えることができるでしょう。振り返りの過程で、上司や先輩と相談する時間を設ければ、ポテンシャルの開花や自己成長のきっかけとなる可能性もあります。

人材のポテンシャル管理にはタレントマネジメントシステムを活用

ポテンシャルとは、将来的に発揮されることが見込まれる潜在的な能力のことです。ビジネスにおいて「ポテンシャルが高い人」は、好奇心や実行力が高く、自己分析によって明確になった自分の役割を全うしようとする責任感に長けている傾向があります。

ポテンシャルは誰でも備えているものですが、人材育成では社員のポテンシャルを向上させることも大切です。また、社員のポテンシャルを発揮できるよう、主体的に取り組める環境づくりや体制を整えるために、人事評価制度の見直しも役立ちます。

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