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2022.2.3

人材育成の目標設定方法。ポイントや業種別の具体例も紹介

近年の労働人口の減少やグローバル化にともない、企業で行う人材育成が重要になっています。人材育成を実施するうえで大切なのは、目標の設定方法です。適切な目標を設定できると、従業員のモチベーションが維持されたり、企業全体の成長につながったりします。

この記事では、人材育成の目標設定の方法や具体的な目標の例を紹介します。企業の成長に欠かせないトピックなので、この記事を参考にしながら、目標設定をしてみてください。

管理職が適切な人材育成の目標設定をする目的

人材育成には目標設定が大切です。目標がなければ、人材育成をしても評価ができません。また、人材育成が企業全体の目標とどう関係しているのかを確認する意味でも、目標設定が大切です。そこで、管理職が適切な人材育成の目標設定をする目的について、「企業の目標達成」「モチベーションの向上・維持」の2つの観点から解説します。

企業の目標達成

まずは、企業の目標達成のために、人材育成の目標設定を行う必要があります。人材育成では、従業員にスキルを身につけてもらい市場価値の高い人材になってもらうことも大切です。しかし、ただ市場価値の高い人材となってもらうだけでは不十分なことがあります。企業として人材育成を行う以上、その育成が企業の目標と関連している必要があるからです。

従業員がどのように会社に貢献できるのかを考えて目標設定をすることで、人材育成がより効果的に行われるでしょう。従業員も、目標があることによって会社のどの側面に貢献できるかがわかり、研修を受ける目的をはっきりさせられます。

モチベーションの向上・維持

人材育成の目標設定をすることは、従業員のモチベーションの向上や維持に役立ちます。目標の進捗を確認することでモチベーションが高まったたり、振り返りを行うことで自分に足りない部分がわかったりします。そのため、人材育成の際には目標設定が大切です。

また、人材育成の目標がしっかり定められていると従業員の離職率の低下にもつながります。目標に向かって日々の業務に取り組むことで、成長が実感できやりがいを実感できるでしょう。従業員がやりがいを感じると、会社への帰属意識が高まることが期待できます。

人材育成の目標を設定する方法

人材育成の目標設定をする際は、ベーシック法という枠組みが役に立ちます。ベーシック法では目標設定を「目標項目を設定する」「達成基準を設定する」「期限を決める」「達成計画を作成する」の4つの過程に分けています。そこで4つの過程についてそれぞれ紹介します。

目標項目を設定する

まずは、目標項目を設定しましょう。目標項目とは、どのようなことを達成するのか考える項目です。目標設定方法の1つであるベーシック法では、目標項目を以下の4つに分類しています。

向上・強化改善・解消維持・継続創出・開発

向上・強化とは、今と比べてよりよい方向に向かう目標のことをいいます。改善・解消は、今ある問題を改善したり解消したりする目標のことです。維持・継続は、なにかを続けることに関する目標のことをいいます。最後の創出・開発は、なにか新しいことをはじめる際の目標です。

目標は、上記4つのうちのどれかに分類できます。たとえば、サービスの受注件数に課題がある場合、「受注件数を15%増やす」という「向上・強化」に関する目標項目が設定できます。

また、目標項目を立てたらどの目標が達成されたかを確認しましょう。また、達成していないものは進捗が確認できるように整理しておくこともおすすめです。

達成基準を設定する

目標項目が設定できたら、目標の達成基準を明確にしましょう。達成基準とは、目標が達成できたといえる状態のことです。達成基準は以下の3つに分けられます。

①数値
②状態
③スケジュール

可能であれば、数値の目標を設定します。数値化することで、達成度合いが評価しやすくなるためです。先ほどの例でいえば、「受注件数を増やす」ではなく、「受注件数を15%増やす」といった達成基準になります。

とはいえ、数値化できない目標もあるでしょう。その場合には、「どのような状態になったらよいか」と状態を達成基準としたり、「いつまでに達成したらいいか」と日程を達成基準とする方法もあります。また、ABCなど達成度を段階で決めておくのもおすすめです。

期限を決める

目標項目が決まり、達成基準が設定できたら期限を決めましょう。いつまでに達成すればよいかが明確にされることで、具体的な行動を起こしやすくなります。期限は目標を達成する難しさや目標の種類に応じて設定するのがおすすめです。短ければ1ヶ月という場合もあるでしょうし、長いものでは半年や1年という場合もあるでしょう。また、期限は段階ごとに設定するのもおすすめです。

達成計画を作成する

最後に、目標をどのように達成するか、計画を立てましょう。最終目標だけではどのようにして達成するのかがわからないからです。目標項目や達成基準・期限を満たすには、いつ何を行えばいいかを逆算して計画を立てていきます。今何をして、次になにをしたらいいのかを明確にすると、目標の達成へ近づくでしょう。

また、目標の達成計画を立てる際には、頭の中でイメージするだけでなく、実際にシートにまとめることをおすすめします。実際にシートに計画を書き出すことで、視覚的にも目標達成への過程がわかるからです。

適切な人材育成目標を設定するポイント

人材育成の目標は、ただ立てるだけでは形式的なものになってしまう可能性があります。従業員が人材育成目標をより自分事として捉えられるようにするには、「課題と目標を明確にする」「達成度の進捗を可視化する」「企業目標との整合性を図る」「システムやツールで効率的に管理する」の4つが大切です。そこで、適切な人材育成目標を設定するためのポイントを4つに分けて紹介します。

課題と目標を明確にする

まずは、課題と目標を明確にしましょう。目標は、何かしらの課題を解決するために設定される場合が多いはずです。どのような課題に対してどのような目標が設定されたのかが明確になることで、より適切な目標を立てられるようになります。

課題と目標の関連性が確認できたら、もう一度目標を確認しましょう。目標が抽象的になっている場合には、成果が計測できません。そのため、可能であれば定量な目標を立てるのがおすすめです。もしも目標が抽象的だと感じたら、もう一度達成基準を見直すとよいでしょう。

達成度の進捗を可視化する

目標が設定できたら、進捗度を可視化することが大切です。常に目標が目に入る状態にしておくと、目標を意識しやすくなります。

また、目標に対する進捗をこまめに確認する機会をもちましょう。設定した期日に達成度をみるだけでは、目標に対してどのように取り組んだのかがわかりません。目標達成までの過程がわかるように、定期的にミーティングを実施するのがおすすめです。

ミーティングでは、目標達成計画に対しての進捗を確認したり、フィードバックを行います。そして、必要に応じて計画の修正を行いましょう。定期的にミーティングが実施されれば、日々目標を意識しながら業務にあたることができます。

企業目標との整合性を図る

人材育成目標は、企業目標と整合性がとれていることが大切です。従業員は企業の一員であるため、企業と同じ方向に向かって成長する必要があります。個人にあわせた目標設定が必要ではあるものの、最優先すべきは企業のゴールと方向性を同じにすることです。

そのため、人材育成目標を立てる際には、まず企業の目標からどのような人材が必要かを確認しましょう。必要な人材の方向性が定まったところで、個々の従業員の目標を設定します。もし、従業員が目標を設定する場合には、必ず企業の方向性と合っているかどうかを確認することをおすすめします。

システムやツールで効率的に管理する

目標を管理する際には、個々の目標と進捗具合が確認しやすいシステムやツールを活用しましょう。従業員が多くなればなるほど、目標を管理するのが大変になります。そのため、個々の目標を一元的に管理できるシステムやツールを使うのがおすすめです。ツールを活用することで、より従業員一人ひとりの目標と向き合うことができるでしょう。

CYDAS PEOPLEは目標管理と評価の機能が充実しています。上期・下期、四半期など期間を設定して目標管理ができる上、現在運用している制度をそのままシステムに組み込むことが可能です。もしも目標管理システムやツールに迷ったら、以下の資料をダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

人材育成の目標設定の具体例

人材育成の目標といっても、職種・業種によって目標はさまざまです。また、企業の目標にあわせて人材育成の目標も変わります。そこで、4つの職種にわけて人材育成の目標の具体例を解説します。

営業

営業職はほかの職種に比べて目標設定がしやすいという特徴があります。もともと売り上げや利益に直結する仕事をしているため、部署の目標などには数値化された目標が設定されていることが多いでしょう。

営業の具体的な目標設定の例は以下の通りです。

今期末までに1日の商談件数を2倍の6件にすることで、1人あたりの年間売り上げを30%増やす。第二四半期までに架電件数を1日50件とすることで、商談の件数を20%増やす。今月末までに見積もり件数を30%増加させることで、1人あたりの売り上げを10%増やす。

マーケティング

マーケティング職も比較的目標を立てやすい職種です。ただし、キャリアの選択肢が多様なため、個人の目標と企業の目標がどのように関連するかを確かめながら、目標設定を行うことが大切です。企業の目標をもとに目標設定の大枠を作っておくと、個人の目標を立てやすくなります。

マーケティングの具体的な目標設定の例は以下の通りです。

今期末までに既存記事のリライトを100本行うことで、資料請求数を30%増やす。第二四半期までに新規記事を50本追加することで、申し込み件数を10%増やす。今月末までに既存の広告出稿の見直しを行い、広告費を10%削減する。

人事

人事の目標は、大きくわけて2つの目標があります。今ある人材を育てることで課題を解決するための目標と、新しく人材を採用することで課題を解決する目標です。採用に関しては数値化がしやすいものの、育成に関しては目標が数値化しにくいことがある点に注意が必要です。

人事の具体的な目標設定の例は以下の通りです。

今期末までに海外営業の経験のある人材を10名採用する。第二四半期までに全ての従業員が上長と面談することで、離職率を3%減少させる。今月末までに、パワハラ・セクハラに関する研修の受講者を50%増加させる。

マネージャー

マネージャーや管理職は、自身の目標よりも、部下の成長という観点から目標をたてるほうがよいでしょう。その上で、企業の目標とどのように関わり合うのかを考える必要があります。多くの視点から目標を設定する分、目標自体が曖昧になりがちな点に注意が必要です。

マネージャーの具体的な目標設定の例は以下の通りです。

今月から、毎週水曜日に目標進捗を確認するミーティングを実施することで、今期末の部下の目標達成率を80%にする。第二四半期までにマネージャーとの面談を毎週行い進捗を共有することで、チーム内の成長率を150%にする。

人材育成の目標設定・進捗管理にはタレントマネジメントシステムを活用

今回は、人材育成の目標について紹介しました。企業が成長していくためには、適切な目標の設定が欠かせません。企業の目標と従業員個人の目標がうまく関連すると、企業としても個人としても成長していくことができます。

また、目標はただ立てるだけでなく、達成までの進捗確認も重要です。進捗確認の際には、タレントマネジメントツールを使うことをおすすめします。ツールを使うことで、より進捗管理がしやすくなるでしょう。CYDAS PEOPLEでは、人材育成の計画を作成する機能を搭載しています。そのほかにも、進捗状況を見える化したり、面談に役立つ「1on1 Talk」機能も利用可能です。

CYDAS PEOPLEの詳しい資料は、以下から無料でダウンロードできます。CYDAS PEOPLEを利用して、人材育成目標設定や進捗の管理をしてみてはいかがでしょうか。

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