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2020.10.29

効果絶大!目標達成するためのマンダラチャートの効果と作り方を紹介

ビジネスの場で目標達成に絶大な効果があると言われるマンダラチャートをご存知でしょうか。マンダラチャートを作成すると、漠然としていた目標や成すべき行動が明確になり、多数のアイデアや新しい発想が生まれ、効率的に目標を達成することが可能になるのです。この記事ではマンダラチャートの概要やメリット、基本的な作り方とポイントについて紹介していきます。

マンダラチャートとは

マンダラチャートとは、9×9の81マスで構成される目標達成ツールです。81マスの中心に達成したい「目標」を記入し、周囲のマス目一つ一つに、その目標を達成するために必要な「要素」や「アイデア」を書き出していきます。すると、漠然とした思考が整理されて成すべきことが明確になってくるのです。マス目を埋める過程で思考を深めていくことによって、たくさんのアイデアが生まれ、今までに考えたことがなかったような新しい発想を思いつくこともあります。

また、マンダラチャートを作成することによって、目標を達成するために成すべきことが視覚化されるため、頭の中だけで考えている状態よりも直接的に目標に向う意欲が湧き、努力や行動を起こしやすくなります。そして、効率的に目標に到達することが可能になるのです。マンダラとは仏教に登場する曼荼羅模様に由来するもので、仏教(密教)世界における独自の世界観を視覚的に分かるように表した絵図ことです。多くの場合、大日如来が主尊として中心に配置され、その周囲を諸仏諸尊が取り囲んでいる様子が繊細に描かれています。

このマンダラチャートの技法を考案したのは、(株)ヒロ・アートディレクションズ代表取締役である今泉浩晃氏です。デザインコンサルタントとしていろいろな分野で、独特のデザインと価値観で影響を与えた人物でもあります。今泉氏は「人間社会のあらゆる問題はデザインの手法で解決できる」とし、「グラフィックデザイン」「商品のデザイン」「経営のデザイン」といった領域のデザイン化を進め、最終的にたどり着いたのが思考のデザインです。その領域で今泉氏が1987年に考案したのがマンダラチャートで、目標達成の他にも問題解決や現状分析などさまざまな目的で活用することができます。

マンダラチャートを使うメリット

マンダラチャートを使うメリット① 多数のアイデアを生み出せる

目標達成ツールとしてマンダラチャートを使うメリットは主に3つあります。第1のメリットは「多数のアイデアを生み出せる」ことです。マンダラチャートを作成する過程では、頭の中にある考えや思いを言葉として書き出す必要があります。この作業によって漠然とした思考が整理され、今まで眠っていたアイデアや新しい発想が生まれてくるのです。マンダラチャートを完成するためには、81個のマス目を埋めていく必要があり、その際にアイデアやヒントを生み出せる可能性が広がります。これがマンダラチャート最大のメリットです。

また、マンダラチャートに書き込む内容には特に制限がないため、具体的なアイデアが思い浮かばなかった場合には、アイデアの代わりに質問文を書き込んでおくこともできます。後日見返したときに、その質問の答えを思いつけば、それだけアイデアの数も多くなります。

たとえば、商店経営者が「売上を2倍に伸ばしたい」という目標を設定したとしましょう。目標を達成するためには「商品を2倍売る」ことや「集客を2倍に増やす」ことが必要な要素として考えられますが、具体的なアイデアが浮かばなかった場合は「商品を2倍売るには?」「集客を2倍に増やすには?」という質問を記入しておけば良いのです。後日、その質問を見返したときに「オンラインショップを始める」や「店舗アプリを導入する」といった方法を思いつけば、それだけ目標達成に至る手段を増やすことができます。マンダラチャートを利用すれば、このように多数のアイデアやヒントが得られるのです。

マンダラチャートを使うメリット② 視覚化できる

第2のメリットは「目標を達成するための行動を視覚化できる」ことです。マンダラチャートを利用した場合の効果は、漠然とした目標や成すべきことが明確になるだけではありません。必要な行動が視覚化できるため、日々の努力やアクションを起こしやすくなり、必然的に目標を達成できる確率も高くなります。

マンダラチャートをいつでも見える場所に貼っておいたり、ノートやメモ帳にはさんで持ち歩いたりすることで、目標達成へのモチベーションの維持にもつながります。視覚化できるマンダラチャートを活用することで、目標達成のための行動や優先順位をいつでもすぐに確認できるので、目標に向かって効率的な行動を起こすことが可能になるのです。

マンダラチャートを使うメリット③ 一人でもできる

第3のメリットは「1人でも実施できる」ことです。アイデアを生み出す方法としては、複数名のグループで行うブレインストーミングという手法が有名ですが1人ではできません。マンダラチャートは1人でも実施することができ、紙と筆記用具があれば、いつでもどこでも実践できる手法です。参加者を集めたり、ファシリテーター(進行役)を立てたりする必要がないため、気軽にアイデアを出せるというメリットがあります。スマホで利用できるアプリも登場しているので、移動中やちょっとした空き時間でも活用することができます。

マンダラチャートの作り方

マンダラチャートの作り方① 成し遂げたいことを決める

ここからは、マンダラチャートの作り方を、3つのステップに分けて順番に説明していきます。用意するものは紙と筆記用具だけです。紙はA4用紙ぐらいの大きさがちょうど良いでしょう。それより小さいとマス目が小さくなって書きにくくなってしまいます。

マンダラチャート作成の第1ステップでは、紙に縦9マス×横9マス(合計81マス)のマス目を書き、その中心のマスの中に「成し遂げたい目標」を書き込みます。マスは後から書き足しても良いのですが、マスがあったほうがアイデアを記入しやすくなるため、最初からマスを全て作っておきましょう。中心のマスの中に書き込む目標は、定量的(数値で表せるもの)であっても、定性的(数値で表せない抽象的なもの)であっても構いませんが、なるべく具体的な内容を記入することをおすすめします。漠然とした目標を書いてしまうと、達成するために必要な要素も曖昧なものになってしまい、行動に結びつきにくくなるからです。

たとえば、商店経営者の目標設定の例では「売上を2倍に伸ばしたい」という目標ではなく、単に「売り上げを伸ばしたい」としたらどうでしょう。何をどのくらい努力すれば目標達成できるのかが曖昧になってしまい、具体的な行動に踏み出せなくなる可能性が出てきます。具体的な目標があるからこそ「オンラインショップを始める」や「店舗アプリを導入する」といった思い切った発想が生まれてくるのです。

「成し遂げたい目標」は自由に「自分のなりたい姿」を具体的にイメージして書くと良いでしょう。複数名でマンダラチャートを活用する場合は「全員が挑戦できる」「数値として確認できるもの」を目標にすると、達成するために必要な行動がわかりやすくなります。

マンダラチャートの作り方② 達成するための要素を書く

マンダラチャート作成の第2ステップでは、中心のマスを囲む8つのマスに「成し遂げたい目標」を達成するために必要な「8つの要素」を書き出していきます。マンダラチャートに「8つの要素」を記入するときは、左上のマスを始点に重要だと思う順番に時計回りで埋めていくのが基本です。もし8個以上思い浮かんでしまうのであれば、優先順位をつけて取捨選択をすると良いでしょう。8つの要素をすべて埋めることが重要ですが、思い浮かばなかったときは、とりあえず空欄のままでもかまいません。「○○するためには?」という質問を記入しておけば、後で見返したときにアイデアが浮かびやすくなります。

なお、仕事の目標達成に活用する場合は、要素として「心・技・体・生活」をバランスよく配分することが大切です。目標達成に必要な行動がビジネス一辺倒になってしまうと、健康や家庭生活が破綻してしまう恐れがあるからです。さらに「自分」だけでなく「他者の視点」を含めて、8つの要素を洗い出せば、アイデアが広がります。

商店経営者の例では、目標が「売上を2倍にしたい」ですから、目標を達成するために必要な「8つの要素」には、「商品を2倍売る」「集客を2倍に増やす」「仕入れを安くする」「人権費を抑える」などがあげられるでしょう。その他にも「健康を維持する」「家族サービスの時間をとる」「顧客満足度を上げる」といった要素を盛り込んでおくとバランスの取れたマンダラチャートが作成できます。

マンダラチャートの作り方③ 要素のための行動目標を書く

マンダラチャート作成の第3ステップでは、「8つの要素」を実現するために、それぞれ「8つの行動目標」を書き出して細分化していきます。マンダラチャートでは合計81マスを、作り方①・②で使った中心の9マスを囲むように、8個の9マスが周囲を取り囲む形にブロック分けします。この8個の9マスに「8つの要素」を実現するために必要な行動目標を書き出していくのです。

「8つの行動目標」の記入の仕方は、第1~第2ステップの9マスの記入方法と同様です。周囲の8個の9マスそれぞれの中心に「8つの要素」のうちの一つを書き込みます。そして、その要素を実現するために必要な「8つの行動目標」を洗い出し、周囲のマスに書き込んでいきます。「8つの行動目標」には、可能な限り具体的な数字や期日などを定めましょう。また、行動目標は期日を決めて行う「期日行動」、定期的に繰り返して行う「ルーティン行動」の2種類を設定するのが効果的です。技術やスキルを身につけることを目標とする場合は「ルーティン行動」を設定します。

商店経営者の例では、8つの要素の一つ「集客を2倍にする」ための行動目標を考えてみます。集客を2倍にするためには「店舗アプリを導入する」ことの他に「SNSでお役立ち情報を発信する」なども行動目標としてあげられます。店舗アプリの導入は期日を決めれば期日行動になり、SNSでの発信は定期的に行うルーティン行動です。

全てのマスが埋まったら、マンダラチャートの完成です。「8つの要素」それぞれに「8つの行動目標」を記入していくので、合計64個の行動目標が明確になりました。これらの行動目標を一つずつクリアしていくことで、目標達成に一歩ずつ近づくことができるのです。

マンダラチャートを書く時のポイント

マンダラチャートを書く時のポイント① 全て埋める

最後にマンダラチャートを書くときのポイントを3つ紹介します。1つ目のポイントは「全てのマスを埋める」ことです。マンダラチャートは思考を深めることで新しいアイデアが生まれてくるため、81マスの全てを埋めることがとても重要なポイントになってきます。81マスが全て埋まらなければ思考を深めたことにならず、目標達成への道筋もはっきり見えてこない可能性があるからです。

マスを埋める言葉は必ずしも単語である必要はなく、疑問形でも抽象的な内容でも問題ありません。大切なのはアイデアやヒントの数を増やすことです。思いついたことをとにかく書き出してみることが大切になります。ただし、始めから全てのマスを埋めて完璧なマンダラチャートを作ろうとする必要はありません。日々思考を積み重ねながらマス目を埋めていき、最終的に81マスが完成すれば良いのです。

マンダラチャートを書く時のポイント② 埋められない時は真ん中を変更

2つ目のポイントは「マスを埋められないときは中心の文言を変更する」ことです。マンダラチャートを作成する際の重要ポイントは81マスの全てを埋めることですが、中心に書いた文言(目標設定の言葉)によっては、周囲のマスが埋まらない場合があります。そのようなケースでは目標設定が曖昧な場合が多く、具体的な数値目標に変更することで、アイデアが浮かんでくる可能性があります。商店経営者の例であれば、「売上を伸ばしたい」よりも「6カ月以内に売上を2倍に伸ばしたい」としたほうが、具体的な期限や数値目標が明確になり、そのためには何をしたらいいのかというアイデアが浮かんできやすくなるでしょう。

また、目標設定が深掘りできないテーマだった場合には、いくら考えても思考が深まらずに行き詰まりになってしまうケースも考えられます。このようなときは目標として設定した内容を再検討することも必要です。本当に達成したい目標がメインテーマとして設定されているのかを確認し、それでも、全てのマスが埋められないときは目標自体の文言を考え直してみましょう

マンダラチャートを書く時のポイント③ 行き詰ったら次のマンダラチャートへ

3つ目のポイントは「行き詰まったら次のマンダラチャートを作り直す」ことです。中心の文言を変更してみても、マンダラチャートの作成が進まない場合は、固定観念にとらわれすぎて自由な発想が浮かばず、思考停止状態に陥っている可能性があります。本来、マンダラチャートはマス目を埋めていくことによって、思考が深まったり広がったりしていくものですが、思考停止状態では新しいアイデアやヒントは生まれません。

そのようなときは、しばらく放っておくことで、思考がリセットされてアイデアが浮かんでくる場合があります。それでもだめなら、そのマンダラチャートは放棄して、次の新しいマンダラチャートを一から作成し直してみましょう。その際、放棄したマンダラチャートは一切、見ないようにしてください。行き詰まったマンダラチャートを参考にしても、同じような思考が展開されて、行き詰まりのループに陥ってしまう可能性が高いからです。

マンダラチャートは「目標達成」の他にも「課題解決」「新商品の開発」「プロジェクト管理」「事業計画」などに利用できます。中心のマス目に書く内容を変えるだけで、マンダラチャートはさまざま目的で活用できるのです。課題を解決する目的で利用したいときは、マス目の中心に「解決したい課題」を置けば課題解決シートになり、事業計画として利用したいときは、マス目の中心に「事業目標」を書き込めば、事業計画シートとして活用できます。

マンダラチャートの活用方法

さらに、マンダラチャートは上記のような目標管理だけでなく、スケジュール管理やToDoリストとして応用することも可能です。たとえば、1週間のスケジュール管理で利用する場合は、9マスの中心に1週間の目標を書き込み、周囲のマスに月曜日から日曜日までに行う7つの作業を埋めていきます。余った1マスは空欄でかまいません。次の1週間分のマンダラチャートを作成する作業を割り当てておいても良いでしょう。曜日ごとに行うべき作業を可視化できるので、一週間の作業を把握しやすくなります。また、終わった作業に✕印をつけていくことで、作業の進捗度を確認するツールとしても役に立ちます。

マンダラチャートを使って目標達成!

以上の説明でマンダラチャートの効果と作り方の基本を理解できたでしょうか。マンダラチャートは目標達成に利用するのはもちろんのこと、さまざまな目的に活用できるツールです。応用できる範囲は広く、使い方次第でビジネスに役立つ機会も多いでしょう。ビジネスパーソンとして、ぜひ知っておきたいものの1つです。目標を立ててもなかなか達成できない人は、一度チャレンジしてみることをおすすめします。

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