2024.5.14
目標達成に向けて!目標設定の方法や達成するための行動プロセスについて解説
仕事をする上で、目指すべき姿や成果などを社員ごとに設定する「目標」。人事考課面談やキャリアアップなどで大きな役割を果たすものですが、具体的にどうやって目標を設定すれば良いのかわからないという人も多いでしょう。また、なかなか目標を達成できない、目標達成のための行動プロセスをうまく立てられないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、目標達成を実現する方法や設定方法、目標達成ができる人・できない人の特徴、達成に至るまでのマインドやモチベーションの保ち方など、役立つ情報を幅広くご紹介します。
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目次
目標を達成する方法・ポイント
目標はただ立てれば良いというわけではなく、達成してこそ意味があるものです。では、どうすれば目標を達成し、評価やキャリアアップの向上などに役立てられるのでしょうか。目標達成のポイントは、「自分のレベルに合った適切な目標設定を行う」「具体的なアクションを設定する」「行動を継続する」「行動を振り返る」の4つです。それぞれ詳しく解説します。
【目標達成に欠かせない4つのポイント】
- 自分に合った最適な目標設定を行う
- 具体的なアクションを設定する
- 行動を継続する
- 行動を振り返る
ポイント1:自分のレベルに合った最適な目標設定を行う
無事に目標達成を成し遂げるためには、周囲に認められようと難しい目標を立てるのではなく、自分が達成できそうな範囲で高い目標を立てることが重要です。目標は、困難な内容を達成するほど価値が高く、周囲からも認められやすいというイメージがあるでしょう。しかし、だからといって明らかに達成が難しそうな目標を設定するのもおすすめできません。なぜなら、難しい目標を達成しようとすると、常にストレスやプレッシャーを感じながら負担の大きい作業を続ける必要があるからです。このような行動を毎日続けるのは現実的ではなく、疲れ果てて途中で断念することにもなりかねません。目標のために行動できなくなれば、目標達成は夢のまた夢です。
たとえば、普段は月に10件前後の契約を獲得している営業職の人の場合、いきなり100件の獲得を目標にしたとしても達成は難しいでしょう。そうではなく、月に15件以上を目指す、営業の電話を1日に20件かけるなど、モチベーションを維持しながら行動できる「適度な目標」を設定することが大切です。のちほど紹介する「SMARTの法則」などのフレームワークも用いて、自分のレベルに合った最適な目標設定を行いましょう。
ポイント2:具体的な行動(アクション)を設定する
最適な目標を設定したら、次はその目標達成のために必要な行動(アクション)を設定します。目標をゴールとして、そのゴールに辿り着くためにはどのような行動が必要なのか、タスクとして細分化して落とし込みます。ビジネスシーンでは、最終的な目標をKGI、目標達成に必要な各タスクの目標をKPIとして設定することが一般的です。
たとえば、営業職が「月で10件の契約をとる」という目標(KGI)を掲げた場合、「10件契約を成立させるためには、何件の商談が必要なのか」「その商談数を確保するためには、何件テレアポが必要なのか」といった形で逆算しながらKPIを設定していきます。ここで算出された行動と数値が、大きな目標に対する小さなゴールと指標になり、KPIを達成し続けることでモチベーションを保ちながら最終的な目標達成を目指します。KPIについては、関連記事で詳しく解説しています。
関連記事:KPIとは?【簡単にわかりやすく解説】ビジネスにおける意味、KGIとの違い、指標例
ポイント3:行動を継続する
目標設定と具体的な行動を設定できたら、実際に目標達成に向けて行動を開始します。目標は、一朝一夕に達成できるものではありません。一度目標を決めたら簡単には諦めず、達成を信じてひたすら行動を継続することが大切です。なかなか達成できなかったとしても、諦めずに行動し続ければコツやきっかけをつかみ、一気に達成へと近づく可能性もあります。
どうしても行動を続けられなくなった場合は、そもそも目標設定を間違えていたり、思わぬ障害があったりしたのかもしれません。自分の行動もあわせて振り返り、行動を継続できる目標を設定するように意識しましょう。
ポイント4:行動を振り返る
目標達成のためには、自分の行動を定期的に振り返ることが欠かせません。1週間に1度でも良いので、行動のうち「順調に進んでいること」「障害になっていること」をピックアップしましょう。順調なことはそのまま継続し、障害があれば対処法を考えます。
たとえば、英語力の向上を目標としているものの、仕事が忙しく勉強の時間が確保できないという障害がある場合、毎朝30分早く起きて勉強するなどの対処をすることで、状況に応じて目標達成のための行動をアップデートできます。障害を放置せずしっかり対処できれば行動も継続しやすくなり、ますます目標達成に近づくことができるでしょう。
目標達成につながる目標設定の方法
目標は人それぞれ自由に決められますが、効果的な目標設定を目指すなら「SMARTの法則」「ベーシック法」「三点セット法」といったフレームワークを活用した設定方法がおすすめです。それぞれどのような特徴があるのか、具体的に見ていきましょう。
SMARTの法則
SMARTは、目標達成に効果的な5つの要素を取り入れて目標を設定する方法です。「Specific」「Measurable」「Assignable」「Realistic」「Time-related」の頭文字を取ったものです。それぞれの意味は以下のとおりです。
Specific:明確かつ具体的である
Measurable:測定可能な
Achievable:達成可能な
Realistic:現実的な
Time-related:期限が明確な
上記の要素を満たすような目標設定を行うことで、自然と達成しやすい目標を立てることができます。自分が設定した目標がSMARTの要素を押さえていない場合は、行動の振り返りとともに再設定してみるのもおすすめです。SMARTの法則については、関連記事で詳しく解説しています。
ベーシック法
ベーシック法とは最も基本的な目標の設定方法で、「目標項目の決定」「達成基準の設定」「期限の設定」「達成計画の設定」の4つのステップを組み合わせて最終的な目標を構成する方法です。先ほど紹介した「SMARTの法則」は、目標設定に限定されたフレームワークですが、ベーシック法は目標設定だけでなく目標達成のための手段まで検討に含める点がポイントです。それぞれのステップで策定すべき内容は以下のとおりです。
ステップ | 内容 | 具体的な項目・指標 |
STEP1:目標項目の決定 | 達成したい内容を決める | ・向上させること ・改善すること ・継続すること ・挑戦すること |
STEP2:達成基準の決定 | 何を達成したら目標達成とみなすのかを決める | ・数値 ・状態 ・スケジュール |
STEP3:期限の決定 | いつまでに目標を達成数るかを決める | ・期日 ・期間 |
STEP4:達成計画の決定 | 目標達成のための具体的な行動を立てる | ・目標達成の手段 ・ツール ・具体的な行動 |
1つ目のステップである「目標項目の決定」では、目標の基礎となる「達成したい内容」を決めます。目標項目は更に4つに分類され、順調に進んでいる物事の「向上」、現状の課題解決を目指す「改善」、これまで続けてきた物事の「継続」、新たな物事を始める「挑戦」の中から設定するのが基本です。
たとえば、身につけた英語力のレベルアップを目指すなら「向上」、残業時間を減らすために仕事を効率化しようとする場合は「改善」が該当します。ひとつに絞って集中的に努力しても良いですし、複数を設定して目標達成の可能性を高めても良いでしょう。
2つ目のステップは、「達成基準の決定」です。どうなれば目標達成とするのか、数値や状態、スケジュールなどを明確にしてゴールを決めます。たとえば、「契約を10件獲得する」「ネイティブと会話できる英語力を身につける」「今年中に資格を取る」など、最終的な目標に合わせて考えましょう。
3つ目のステップは、「期限の決定」です。いつまでに目標を達成するかを具体的に決めましょう。「6月までに製品のデモをできるようになる」という日付ベースの立て方でも、「3ヶ月でPV数を3倍にする」といった期間ベースの立て方でも構いません。
4つ目は手段や活用ツールなど、どうやって目標達成のために活動するかを決める「達成計画の設定」です。たとえば、「1ヶ月で20件の契約をとる」という目標を立てた場合、契約をとるための手段としては、テレアポや訪問、メールなどさまざまな手段が考えられます。20件の契約に向けて、どのような手段を用いて、それぞれの手段で何件のアプローチを行うのかなど具体的な行動を定めていくことで、目標達成に近づきます。
三点セット法
三点セット法は、先ほど述べたベーシック法をさらに突き詰めた目標設定方法になります。三点という名称が示す通り、「テーマ」「達成レベル」「達成手段」という3つの要素によって最終的な目標を決めるものです。
テーマ
「テーマ」は達成したい内容に当たり、「正早安楽に当てはめる」「自己否定から改善方法を考える」「自分の行動から改善点を見つける」といった方法で設定します。「正早安楽」とは、「より正しく・より早く・より安く・より楽に」という業務改善の指針から考えられたビジネス用語です。たとえば「より安く」を達成するために何が必要か、という観点からテーマを考えます。設定したいテーマが業務改善に近いものの場合、正早安楽に当てはめると特に大きな効果が期待できるでしょう。
「自己否定から改善方法を考える」は、自分がそれを達成できない場合、どのような影響が出るかを考えてテーマを決める方法です。たとえば、もし契約を獲得できなかったら自分の評価が下がるだけでなく、企業全体の業績も下がってしまいます。このため、「評価や業績の悪化を避けるために営業力を高めよう」と考え、それをテーマに設定するという流れです。
「自分の行動から改善点を見つける」は、希望や達成したいことに関連して毎日行っているルーティンワークを振り返り、改善点をテーマとする方法です。
達成レベル
「達成レベル」は、ベーシック法でいうところの達成基準に当たります。達成できたかどうか判断しやすくするために、できるだけ数値化・具体化するようにしましょう。ただし、0か100かという極端な設定をすると達成やモチベーションの維持が難しくなるため、状態やスケジュールなどと組み合わせてうまく設定することが大切です。
達成手段
「達成手段」は目標達成のための行動であり、やるべきことややっておいたほうが良いことを設定します。今までの手段に少しアレンジを加えたり、時期に合わせて手段を変えたりすることで、より効果的な設定が可能になるでしょう。
目標達成のカギ!モチベーションを保つコツ
目標達成には、明確な計画と実行力が必要です。しかし、これらが揃っていてもモチベーションが低くなればやる気を失い、目標を途中で諦めてしまいます。目標達成に向けて効率的に行動し続けるために、モチベーションを高く維持する方法についてご紹介します。
【モチベーションを高く保つコツ】
- 具体的で達成可能な期限付きの目標を設定する
- 目標を細分化する
- 目標達成の進捗状況を可視化する
- 周囲のサポートを活用する
- 目標達成のご褒美を用意する
- 達成・失敗した時の未来を想像する
具体的で達成可能な期限付きの目標を設定する
目標は具体的で明確であるほど、モチベーションを維持しやすくなります。先ほど説明したSMARTの法則に従って目標を設定しましょう。特に、モチベーションの維持には、「期限」を決めることが効果的です。期限があることで義務感や適度な焦りが生まれ、「やらなければ」という意欲がわきやすくなります。期限は状況に応じて自由に決めて構いませんが、小さなゴールをたくさん作り、それぞれに期限を設けるのがおすすめです。小さなゴールであれば達成しやすいため、モチベーションを維持したまま次のゴールに向けて行動しやすくなるでしょう。
目標を細分化する
目標を細分化し、小さなゴールをたくさん作ることでそれぞれのステップをクリアするごとに達成感を得ることができます。小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持したまま次のゴールに向けて行動しやすくなります。小さなゴールに対しても、それぞれに期限を設けることで効率的に目標達成に近づくことができます。
目標達成の進捗状況を可視化する
目標に向かってどれだけ進んでいるかを可視化することもおすすめです。グラフやリストで記録をつけることで、達成度を視覚的に認識することができます。進捗を目で見て確認することにより、自分の努力が結果として現れていることを実感でき、モチベーションを維持しやすくなります。
部下の目標達成を支援したい場合は、1on1などのコミュニケーションの機会を確保し、進捗状況や課題を把握しましょう。1on1の記録管理と目標の進捗管理を同時に叶えたい方には、サイダスの1on1ツール「1on1 Talk」もおすすめです。
周囲のサポートを活用する
目標達成に向けて、周囲のサポートを得ることは大きな助けとなります。たとえば、友人や家族、同僚に対して目標を宣言し、応援やアドバイスを受けることで、モチベーションを高く保つことができます。また、同じ目標を持つ仲間と一緒に取り組むことで、互いに励まし合いながら努力を続けることができます。
自分へのご褒美を用意する
目標を達成したときや、小さな目標を達成できたときは自分へのご褒美を用意するのもおすすめです。モチベーションを維持するためには、適度な休息やリフレッシュの時間が必要不可欠です。「好きなお菓子を食べる」といった些細な報酬でも達成感を感じられ、次の目標に向けてモチベーションを高めることができます。
達成・失敗した時の未来を考える
モチベーションが低下しそうになったときは、あえて目標を達成または失敗したときの未来を想像してみましょう。達成・失敗したらどんな損得があるのか、周囲からの評価がどう変わるのかなど、最高・最悪の状況を想像してみるのです。これにより、そこに向かおう・避けようという気持ちが高まりやすくなり、モチベーションの維持に役立ちます。また、目標を設定した理由や動機を定期的に振り返るのもおすすめです。
目標達成できない人の特徴
正しい方法で適切な目標を設定したとしても、全員が目標を達成できるとは限りません。目標達成できない人には一定の共通点があるので、確認してみましょう。
【目標達成できない人の特徴】
目標が抽象的である
実現不可能な目標や計画を立てている
人に頼らない
自己管理ができない
モチベーションを維持できない
ネガティブな思考パターンに陥りやすい
目標が抽象的である
「成功したい」「成長したい」など、設定した目標が曖昧で具体性に欠けた内容だと、どのように行動したら結果につながるのか分からず、目標を達成することができません。SMARTの法則などのフレームワークを活用して、行動計画を明確にしましょう。
実現不可能な目標や計画を立てている
完璧な目標を立てたとしても、実現性や計画性が低ければ達成できない可能性が非常に高いです。目標達成には、具体的にどのようなプロセスをたどって達成を目指すのか、いつまでに行動するのかなど、ある程度の計画性が欠かせません。目標を達成できない人は、こういった部分をあいまいにしたまま目標を設定しているケースも多いです。目標に計画性を持たせるには、抽象的なものではなく具体的な数値などを用いた目標を立てるようにしましょう。具体的な内容であれば、それに向けて必要な行動やスケジュールを組みやすく、達成できたかどうかの判断もしやすくなります。
人に頼らない
目標を達成できない人は、すべてを一人で抱え込んで何とかしようとするケースも多いです。もちろん、自分が立てた目標は自分で努力して達成するものですが、人に頼らずにいると行き詰まったときに解決策を見つけにくくなります。このため、自分一人で目標達成しようとせず、ときには周囲の人に頼ってみることも必要です。周囲の人に目標について話すと、目標への責任感や義務感を自覚し、程良いプレッシャーの中で仕事に打ち込めるようになります。また、周囲の人の成功体験やアドバイスなどを参考にすると、自分の行動の問題点や改善点を見つけたり、目標達成に向けた効果的なアレンジを加えられたりすることもあります。困ったときは一人で悩まず、積極的に周囲に頼ってみましょう。
自己管理ができない
時間管理や優先順位付けができず、目標達成ができない人もいます。また、誘惑に負けやすく、集中力が続かない人もいることでしょう。このような場合には、ToDoリストやタイムボックス法(特定の時間枠を設定して、時間内でタスクを完了させる手法)を活用し、重要なタスクに集中できる時間を確保するのがおすすめです。また、誘惑を避けるための環境整備や、集中力を高めるためのルーティンを設定するなどの方法も試してみるとよいでしょう。
モチベーションを維持できない
初めはやる気があっても、途中でモチベーションが低下してしまい、目標達成に繋がらない人もいます。短期的な成果が見えないと諦めてしまうタイプの場合は、目標達成の過程で小さな成功体験を積むことが大切です。短期的な目標やマイルストーンを設定し、それを達成するごとに自分を褒める習慣をつけます。また、目標の意義や達成したときのメリットを常に意識し、モチベーションを維持しましょう。
ネガティブな思考パターンに陥りやすい
自分自身に対して否定的な言葉をかけたり、失敗を恐れたりするネガティブ思考に陥ると、自己効力感が低下し、行動力が激減します。自己肯定感を高めるためには、どんなに小さな出来事でもよいので毎日1つは必ず自分の努力や成果を認める習慣をつけましょう。もし見つからない場合でも、失敗を学びの機会として捉え、「失敗から〇〇を学べた」とポジティブに変換することで、次に活かす姿勢を育てましょう。
目標達成できる人の特徴
目標を達成するためには、明確なビジョンと計画、そして持続的な努力が必要です。目標達成を実現している人の特徴を理解し、自分の行動に取り入れることで、目標達成に近づくことができます。詳しく見ていきましょう。
【目標達成できる人の特徴】
明確で具体的な目標を設定している
自己管理の能力が高い
モチベーション管理ができる
柔軟な対応力がある
周囲のサポートをうまく活用している
ポジティブに学び続けられる
明確で具体的な目標を持っている
目標達成できる人は、漠然とした願望ではなく、具体的で明確な目標を設定します。例えば、「健康になりたい」という目標を「6ヶ月で5キロの体重を減らし、毎日30分の運動をする」といった具体的な形にします。このように具体的な目標を設定することで、何をすべきかが明確になり、行動計画を立てやすくなります。具体的な目標は、達成への道筋を明確にし、モチベーションを維持するのに役立ちます。
自己管理能力が高い
目標を達成するためには、自分の時間やリソースを効果的に管理する能力が不可欠です。目標達成できる人は、優先順位をつけてタスクを効率的にこなします。たとえば、毎日のToDoリストを作成し、重要なタスクから順に取り組みます。また、プロジェクト管理ツールやスケジュールアプリを活用して、時間を有効に使うことができます。自己管理能力が高い人は、計画に従って行動し、進捗を定期的に確認して必要に応じて調整します。
モチベーション管理ができる
目標達成には長期間の努力が必要ですが、その過程でモチベーションを維持するのは簡単ではありません。目標達成できる人は、自分の目標に対する情熱を持ち、その達成に向けて努力を続けます。たとえば、達成したい理由や目標を達成したときのメリットを常に意識することで、モチベーションを高めます。また、短期的な目標やマイルストーンを設定し、それを達成するごとに自分を褒めることで、持続的なモチベーションを維持します。
柔軟な対応力がある
目標達成の過程で予期せぬ問題や障害が発生することは珍しくありません。目標達成できる人は、このような状況に対して柔軟に対応できます。計画がうまくいかないときは、状況に応じて新たなアプローチを試みることができます。たとえば、予備の計画(プランB)を用意しておくことで、困難な状況に迅速に対応できます。柔軟な対応力を持つことで、問題を乗り越え、目標に向かって進み続けることができます。
周囲のサポートをうまく活用できる
目標達成できる人は、周囲のサポートを積極的に活用します。友人や家族、同僚と目標を共有し、応援やアドバイスを受けることで、モチベーションを高めます。例えば、目標を周囲に伝えることで、サポートを求めやすくなります。また、同じ目標を持つ仲間と一緒に取り組むことで、互いに励まし合うことができます。サポートネットワークを活用することで、孤立せずに目標に向かって進むことができます。
ポジティブに学び続けられる
目標達成できる人は、自分に対してポジティブな言葉をかけ、自己肯定感を高めることができます。たとえば、毎日自分の成功や努力を認める習慣をつけ、ポジティブなアファーメーションを使って、自分に対して前向きなメッセージを送ります。否定的な自己対話を避け、失敗を学びの機会と捉えることで、前向きな姿勢を保ちます。
また、目標達成できる人は、必要なスキルや知識を継続的に学び、自己成長を追求します。たとえば、定期的に自己啓発のための時間を設け、新しいスキルや知識を学びます。読書やセミナー、オンラインコースなどを活用し、常に成長を目指します。継続的な学習は、自分の能力を高めるだけでなく、新しいアプローチやアイデアを取り入れることで、目標達成に役立ちます。
目標達成のためのマインドセット
目標達成を目指すには、適切なマインドセットが不可欠です。目標達成できる人は、ポジティブで成長志向のマインドセットを持っている傾向にあります。効果的なマインドセットを身につけるためには、NLP(神経言語プログラミング)の考え方を用いるのがおすすめです。
NLP(神経言語プログラミング)とは
NLP(Neuro-Linguistic Programming)とは、「神経言語プログラミング」の略であり、1970年代にリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによって提唱された心理学的手法の一つです。NLPは、人間の思考、言語、行動の関係を研究し、これらを効果的に活用することで、自己改善やコミュニケーション能力の向上を目指します。NLPについてもっと知りたい方は、NLP総合ポータルサイト「NLP学び方ガイド」もあわせて読むと、より理解が深まるでしょう。
NLPの技法1:リフレーミング
NLPでは、物事の見方(フレーム)は人間の感情や行動に大きな影響を与えると考えられており、ネガティブな状況をポジティブに捉え直す技法として「リフレーミング」などの方法があります。たとえば、「失敗した」と思う代わりに、「これは学ぶための機会だ」と捉えるのがリフレーミングに当たります。
NLPの技法2:asifフレームに当てはめる
asifフレームとは、NLPの技法の一つで、「まるで〇〇のように(As if)」行動することを通じて、問題に対する適切な答えを導き出す手法です。何か問題が起きたとき、「もし○○だったら」と尊敬する人や成功者を当てはめたり、「仮に」「例えば」といった言葉で考えたりして、成功するイメージを想像します。普段の自分とは違う視野を持ち、新たな考え方を生み出すことで、現実の変化を促すのに役立ちます。
無理に難しく考える必要はないので、リラックスして自由な発想で目標達成に向けたイメージをしてみましょう。これを繰り返し、自然に成功した姿をイメージできるようになると、目標に対して「できて当然」という感覚を得てアクティブに行動できるようになります。
NLPの技法3:TOTEモデル
TOTEモデルは、NLPの理論の一つで、「Test(検証)」「Operate(操作)」「Test(検証)」「Exit(退出)」の頭文字を取った、目標達成までの基本的な行動スタイルを示すものです。最初に仮説を立てて実際に行動してみることから始め、その行動により目標が達成されたかどうかを検証します。検証の結果、目標が達成されていない場合は別の行動を起こし、達成されれば退出となり行動は終了です。失敗を恐れず、行動を検証して成功するまで理論的に繰り返すというスタイルであり、実践することで目標達成へ少しずつ近づいていきます。
具体的な行動計画を立てて、目標達成を目指そう!
目標の設定と達成までの行動は、一見シンプルなようで実は奥深いものです。単純に高い目標を設定すれば良いというわけではなく、さまざまな要素を考慮しながら最適な目標や行動を意識する必要があります。具体的かつ達成可能な目標設定によりスキルや経験を積み重ねていけば、社員の評価向上やキャリアアップはもちろん、企業全体の業績アップも夢ではありません。今回紹介した内容を実践し、目標の達成を目指していきましょう。
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