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2021.12.7

組織マネジメントの7sとは?必要スキルやフレームワークを解説

企業の利益最大化のために、組織マネジメントに取り組もうと考える管理職やリーダー陣の方は多いのではないでしょうか。今回は、組織マネジメントの基礎知識や必要なスキルを解説します。組織マネジメントで欠かせない「7s」というフレームワークの使い方や、マネジメントとリーダーシップの違い、組織マネジメントがもたらす4つの効果について、一緒に確認していきましょう。

組織マネジメントとは

企業は、「ヒト」「モノ」「金」「情報」といった、4大経営資源を効果的に運用することで組織目標の達成や利益の最大化を目指します。組織マネジメントとは、これらの経営資源を適切にコントロールし、組織目標の達成やリスク管理を行うことを指します。組織マネジメントを実践するのは、主に経営者や管理職、リーダークラスのメンバーです。

マネジメントとリーダーシップの違い

マネジメントと似た言葉に「リーダーシップ」という言葉があります。組織マネジメントの理解を深めるために、両者の違いを知っておきましょう。

マネジメントは、組織目標を達成するために必要な戦略や仕組みを作り、計画から実行・管理することを指します。一方、リーダーシップは、社員それぞれを組織目標の達成に向けて統率し、ビジョンの共感に導いていくために必要なスキルです。組織マネジメントに取り組むうえで必要なスキルの一つが、リーダーシップと言えます。

組織マネジメントの目的

経営資源を適切に管理し、組織目標を達成に導くことが組織マネジメントの目的ですが、他にも「社員のパフォーマンスを最大化する」ことや、「組織力を向上させる」ことも目的となります。それぞれの目的を詳しく見ていきましょう。

社員の強みを活かしパフォーマンスを最大化

組織マネジメントは、社員の強みを最大に活かすことも目的です。社員それぞれの持ち味を活かし、お互いに高め合うことによって、一人では達成できない組織としての大きな力を生むことができます。

社員それぞれのパフォーマンスを最大化することで、組織全体の生産性向上につながり、組織目標の達成に近づくことができるでしょう。

社員同士が弱みを補填しあい組織力を向上

社員それぞれの強みを引き出すだけでなく、お互いの弱みを補填しあうのも組織マネジメントの目的です。

何も助け合わず一緒にいるだけでは組織とは言えません。社員のそれぞれの強みと弱みを適切に把握しながら、補填しあえる組織を作ることによって組織力が向上し、市場での競争力を維持・確保することができるのです。

組織マネジメントがもたらす4つの効果

組織マネジメントに取り組むことでさまざまな効果(メリット)が得られます。今回は、「生産性の向上」「人材流出の防止」「管理職の負担軽減」「多様化に適応した運営」の4つの効果について解説します。

組織の生産性向上

組織マネジメントに取り組むことで、組織全体の生産性向上を図ることができます。組織全体の生産性が向上すれば、限られた「ヒト」の資源を効果的に運用することができ、組織目標の達成に大きく寄与するでしょう。

人材の流出を防ぐ

組織マネジメントを適切に実践できている職場では、人材の定着率を高く維持することができるため、優秀な人材の流出を防ぐことができます。離職率を下げることは企業活動の大きな課題の一つです。組織マネジメントを適切に行って人材の流出を防ぐことは、大きなメリットと言えるでしょう。

管理職の負担を軽減

組織マネジメントを適切に行って社員それぞれが主体的に動くようになれば、管理職の負担軽減につながります。業務やプロジェクトの中核を担う管理職の負担を軽減できれば、より本質的な業務にリソースを割けるようになります。

組織の多様化に適応した運営

仕事に対する価値観や概念、求めるものの多様化が起きている現代において、組織マネジメントへの取り組みは欠かせません。正社員や契約社員、派遣社員、アルバイト・パートといった従来の雇用形態に加えて、個人事業主として業務委託を結ぶ人も出てきました。完全に独立して働く個人事業主だけでなく、会社員の本業と副業を希望する人、全国各地を飛び回りながら複数拠点でノマドワークをする人など、働くスタイルそのものが多様化しています。

また、女性の社会進出が進み、共働きが当たり前になってきた昨今では、家庭と仕事を両立させるための支援を行う企業に注目が集まっています。組織マネジメントへの取り組みは、これらの多様な価値観を持つ「ヒト」と向き合うことを意味します。さまざまなヒトの価値観や働き方の実現を目指すために、組織マネジメントは必要不可欠といえます。

組織マネジメントに必要なスキル

組織マネジメントを効果的に実践するためには、「目標設定・計画力」「コミュニケーション力」「統率力(リーダーシップ)」「人材マネジメント力」「実行力」といったスキルを習得しておく必要があります。組織マネジメントに必要な、5つのスキルについて解説します。

目標設定・計画力

組織マネジメントを実践するうえで、「目標設定」や「計画力」のスキルが必要不可欠です。組織の進むべき目標を示し、計画的なプロセスを分かりやすく示せることによって、組織を円滑に運営できるためです。

組織目標を社員に共有し、業務・プロジェクトごとの計画を伝えるだけではなく、個々に対しても定量目標と定性目標を与え、達成するための行動計画を立てることが重要です。

コミュニケーション力

組織マネジメントでは、社員それぞれとの対話も重要です。特に管理職クラスの人員は、経営者から情報を聞き出し、事業の方向性ややるべきことを汲み取りながら、現場の社員に伝えていく役割があります。経営層や現場の社員、さまざまな立場の人と適切な関係性を構築するためには、コミュニケーション力は必須スキルと言えるでしょう。

統率力(リーダーシップ) 

経営層から聞き出した企業理念や進むべき方向性などを分かりやすく社員に伝え、チームを1つにまとめあげる力は、組織マネジメントを実践するうえで必要なスキルです。

社員それぞれの多様性を認めながらも、目標達成のために、同じ方向(向き)にそろえていく統率力とリーダーシップを持って、組織マネジメントに取り組むことが重要です。

リーダーシップについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

人材マネジメント力

「話して伝え」「見せて」「覚えさせ」「実行させる」といった人材マネジメント力は、組織マネジメントに欠かせないスキルの一つです。組織マネジメントでは、すべての社員に同じ対応をするのではなく、社員それぞれにあったコミュニケーションの中で個々の能力を最大限に引き出す必要があります。高い人材マネジメント力を有していれば、組織マネジメントを円滑に進めることができるのです。

実行力

人材マネジメントを実践するうえで重要な「実行力」は、統率力(リーダーシップ)と近しいスキルだと言えます。社員それぞれが能動的かつ主体的に動くようになるためには、まず自分自身が率先して業務に取り組む、進めていく力が重要です。

高い実行力を持つ管理職がいるチームは、生産性が高く、組織力のあるチームになるでしょう。このようなチームが組織の中に複数生まれれば、結果的に競争力の高い組織を作り上げることができます。

組織マネジメントのフレームワーク「7s」とは

アメリカのコンサルティング会社、マッキンゼーが提唱する有名なフレームワークに「7s」があります。組織マネジメントを行う際は、7sを用いて組織の状態を分析する方法がおすすめです。

7sは、ハードの3sである「Strategy(戦略)」「Structure(組織構造)」「System(システム)」と、ソフトの4sである「Shared value (共通の価値観)」「Style(経営スタイル)」「Staff(人材)」「 Skill(能力)」で構成されています。マッキンゼーが提唱する7つの要素をそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。

ハードの3s

ハードの3sは、「Strategy(戦略)」「Structure(組織構造)」「System(システム)」の3つで構成されており、主に経営者の意思や企業努力によってコントロールすることができる要素です。

Strategy(戦略)

「Strategy(戦略)」とは、組織における戦略の方向性や優先順位などのことを指します。例えば、組織の理念にあった戦略が実行されているのか、戦略に対する具体策がしっかりと練られているのかなど、細かく分析することがStrategy(戦略)において重要です。

戦略には、企業戦略、事業戦略、機能戦略の3つがあります。

企業戦略…企業全体の方向性を決める

事業戦略…具体的な商品・サービス内容など事業の方向性を考える

機能戦略…企業戦略、事業戦略を実行するための企画開発や調達、営業手法などを決める

基本的には、核となる企業戦略から定め、その次に事業、機能へと検討を進めます。

Structure(組織構造)

組織構造はどうなっているか、組織が上手く構築されているかなどを指すのが「Structure(組織構造)」です。管理職だけではなく、それ以下の役職はもちろん、それぞれの上下関係がどうなっているのか、上司や部下、社員同士が普段どのようにコミュニケーションを取っているのかなどを分析します。

組織構造は、機能別組織、事業部制組織、プロジェクト組織に分けられます。

機能別組織…仕事の種類や目的ごとに分ける組織

事業部制組織…事業部ごとに独立して動く組織

プロジェクト組織…事業部より小さなプロジェクトごとのチームを作る組織

System(システム)

組織内のあらゆるシステムが、どのような形態になっているのかを指し示すのが「System(システム)」です。具体的には、社内情報システム、予算管理の仕組みや制度、目標管理制度などがSystem(システム)にあたります。レガシーシステムになっていないか、それらのシステムが本当に現状に対して最適であるかどうかなどを分析しましょう。

ソフトの4s

次に、7つの要素のなかでも「ソフトの4s」について解説します。ソフトの4sはハードの3sと比べて、容易に変更ができない要素であるため、どういった視点で分析し、課題を抽出するのかポイントを解説します。

1.Shared value(共通の価値観)

組織の理念やビジョン、行動指針などのことを指すのが「Structure(組織構造)」です。組織のメンバー全員に対して、組織の価値観がどれくらい浸透しているのか、暗黙の了解にされている考え方は何なのかなどを分析します。

2.Style(経営スタイル)

「Style(経営スタイル)」は、組織の経営方針や社風などのことを指します。トップダウンやボトムアップのような、意思決定の方法などもStyle(経営スタイル)に含まれます。

3.Staff(人材)

「Staff(人材)」とは、組織に属する人材、つまり経営資源のなかでも「ヒト」に関する情報を指します。組織に対して、適切な人材を採用できているか、適切に人材教育が行われているか、社員それぞれのモチベーションは維持されているのかなどがStaff(人材)にあたります。

4.Skill(能力)

7sにおける「Skill(能力)」とは、個々のスキルではなく、組織として最も優れているスキルのことを指します。例えば、マーケティング力や技術力、営業力、開発力など、組織が有するさまざまなスキルの中でも、どのスキルが最も優れているのかを分析します。

組織マネジメントに取り組み高い成果を目指そう

組織マネジメントは、「ヒト」「モノ」「金」「情報」といった、4大経営資源を上手に管理し、生産性向上を目指すための取り組みです。組織マネジメントで高い成果を目指すためには、紹介した「7s」などのフレームワークを活用しながら、正しく組織課題を把握したうえで取り組む必要があります。ぜひ、組織マネジメントに積極的に取り組み、組織力の最大化を目指しましょう。

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