働きがいを応援するメディア

2021.10.25

愛とガチ話の交差点
ぶっちゃけキャリアおばちゃんに聞く「新卒に効く話」

タレントマネジメントシステムを提供するベンチャー企業「サイダス」の新入社員二人が、すべらないキャリアさんの公式キャラクター「ぶっちゃけキャリアおばちゃん」にお悩み相談する本記事。Twitterでは辛口な印象のキャリアおばちゃんですが、愛と理論に裏打ちされた「新卒に効く話」を色々と伺えたようです。

馬渕くん(写真左)

ー教育系NPOでインターンを経験後、サイダスに新卒入社。入社試験に一度落ちたものの、人事に直談判しプレゼン。内定を勝ち取った伝説を持つ。大手企業の導入作業をフロントとして担当。

徳安くん(写真右)

ー義務教育世代に「働く」を伝える活動をしたいという思いを持っている。まずは大人世代の「働く」を変えたいとサイダスにジョイン。営業部に所属し営業の仕組みづくりから奮闘中。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
今、二人はサイダスでどんな仕事をしてるのかしら?まずは教えてちょうだい。

徳安:
僕は営業です。自社のシステムをお客様に売るお仕事ですね。最近は中小企業向けの営業戦略を作ったりといった仕組みづくりのところから取り組んでいます。

馬渕
僕は、新規開発中のサービスをお客様に導入する際のやり取りをしています。お客様へのヒアリングから社内の開発チーム・デザインチームとのやりとりなど、適宜各部署と連携を取りながら、システム稼働をサポートする役回りですね。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
二人ともかなり難しいことをしてるじゃない。
早速だけど二人のお悩みを聞かせてちょうだい。

徳安:
システムの営業って必要とされる領域が多すぎて…。
システムの機能についてのキャッチアップはもちろん、人事・労務分野の知識や競合他社の状況、データ連携とかそういうシステムセキュリティといったIT関連の知識も必要で…。
そもそも、ビジネスの基礎力みたいなものも全然ないから、仕事の進め方にも不安を感じてます。
自分はコツコツやっていくタイプなんですが、今はとにかくやらなきゃって思ってることが山積みで、いっぱいいっぱいになっちゃってるなって。

馬渕
部署は違うけど、僕の抱えてる悩みも近いなあ。
とにかくやらなきゃって思ってるけど、何から手をつけていったらいいかわからない。
とりあえず、いろんな知識を付けようと思ってオフィスにある本を読んでみたりもするんですけど…。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
二人ともとても真面目なのね。日頃の頑張りがよく伝わったわ。
基礎練習ができてないのに、バッターボックスに立っていてとにかく打たなきゃって不安があるのかしら?

徳安:
バッターボックスに立たせてもらえること自体は嬉しいんです。
でも、もう少しうまく進められるようなやり方がないかなあって。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
サイダスさんの仕事って、すごく高レベルなものを求められると思うの。
専門的な人たちに向けて専門的なものを売る仕事でしょう。だから専門知識は確実に必要。でも、その専門知識を生かすためにビジネスマンとしての「処理力」を上げていくのがポイントなの。
今日は二人にそこを教えるわ。

キャリアおばちゃんの効く話①
生産性向上の鍵は業務の質と密度にあり

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
ビジネスマンが1年間でどれくらいのメール処理をしているか?って聞いたことある?

馬渕
ないです。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
メール処理は1年の中で68日間。オフィスに出社している場合は、何らかの探し物をするのに30日を費やしていると言われているわ。
そんなことじゃ、本質的な仕事や新しい学びのための時間なんて取れないわよね。

だから、生産性を向上することが課題になるの。
まず、一日の時間を3つに分類してみましょう。

①稼働時間:売り上げや成果に直結する時間
②準稼働時間:稼働時間を助ける時間
③非稼働時間:何の価値も生み出さない時間

非稼動時間、これは捨てる。準稼働時間は、捨てるか仕組み化して効率化する。そして、稼働時間の割合を増やす。生産性向上はそこをベースに考えていくの。
人が一番創造性を持って楽しく働けることが「重要で緊急でない」こと。

次の施策を考えたり、新しい仕組みを作ったりする時間ね。でも、忙しくて疲れてる時や、とにかくやることが山積みな時って、重要で緊急なものと重要じゃないけど緊急なものが仕事のほとんどを占めてるの。だから心の余裕もなくなってくる。

だから、ポイントは重要でも緊急でもないものはどんどん捨てていくこと。その上で、重要かつ緊急なものと、重要だけど緊急じゃないものについて、「いつまでにどのぐらい時間を作ってやるか」をタスクベースで考えていくことなの。
そうすると週単位や日単位の達成するべき目標ができるから、少しだけやりやすくなったりすると思うわ。

キャリアおばちゃんの効く話②
常に100%じゃなくていい

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
二人はもしかして、完璧主義な傾向があるかしら?

徳安:
僕はめっちゃありますね。

馬渕
僕は…どちらかというとこだわりが強いだけかも。
抜くときは全然抜きます。笑

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
いつも100%のクオリティで業務をすることがいいわけじゃないの。やっぱ抜くところは抜いていかないと。8:2のパレートの法則って聞いたことあるかしら?

馬渕
ないです!

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
例えば資料を作るとして、8割作ったあと残りの2割を仕上げるのに、そこまでに使った4倍の時間がかかると言われているわ。
これは100%の仕事を常に求めると、ものすごく時間がかかるけど成果は時間に比例しなくなっていくという話なの。だから、どこまでのクオリティに仕上げるべき仕事なのか見積もることも結構大事よ。

キャリアおばちゃんの効く話③
とにかくクリティカルパス

徳安:
ここまでのことはよくわかりました!
でも実際問題、ひとつの案件を管理してるだけなら、ある程度の見通しを立てられるんですが、案件のゴールまでがものすごく長いし、次々と案件は降ってくるし…といった具合で。とにかくどこから考えていけばいいか分からなくなってしまうんですよね。どうしたらいいんだろう…。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
まずは仕事を任された瞬間にパッと考えられる程度でいいから、ゴールのイメージを頭の中に浮かべるの。明確な指示がなくてわからないなら、上司に聞きなさい。「どのくらいの仕上がりのイメージですか?」って。期待値の調整は大事よ。
なんとなくゴールのイメージができたら、必要なタスクを洗い出すの。

タスクを洗い出したらその所用時間を見積もる必要があるわ。その時は、一人でできることなのか複数人必要なことなのか、一人で作るにはどのくらいの時間がかかるのかを計算に入れてクリティカルパスを考えなさい。

例えば今晩の夕飯をカレーにすると決めた時、カレー作りに集中してご飯が炊けていなかったら、どれだけカレーが早くできたって食事を始められないわよね。それと一緒で、タスクを切り出したらどのタイミングで誰に依頼していつまでにっていうのをパッて投げちゃうことが大事よ。もう自分でボールを持たないようにするの。

パーキンソンの法則っていうのがあって、人間って与えられた時間いっぱいいっぱいまで使っちゃう生き物なんですって。これがどういうことかというと、人は8時間という時間があると、5時間で終わるような仕事に対しても8時間使い切ってしまうということなの。
その点でも最初に正しく時間を見積もることは大事ね。

自分で達成したことに、一番自信が持てる

徳安:
自分たちが何をできるようになって、どう会社に貢献できているか今はまだ実感が湧いていなくて…。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
これはいいことでもあるけど、二人とも自分の理想を高く持ちすぎよ笑

徳安:
間違いない。

ぶっちゃけキャリアおばちゃん:
何ができるようになったかわかんないって言ってたけど、入社当初には返せなかったメールに今は返せたりとかってあるんじゃないかしら。

だからこまめに定点観測して、自分のできるところを見つめてあげるのがいいのよ。自己肯定感が下がっちゃうのってできてないところを見ちゃってるわけだから。

自己肯定感ってね、自分であげてあげるのが一番いいの。主に4つのあげ方があるわ。効果が薄い順に紹介するわね。

まずは自分の感情や体調を整えること。体調悪いとテンション上がらないのは当然だし、楽しい映画とかみるとちょっとハッピーになるのは当然よね。でも、これはお手軽だけど効果が薄いの。

次が言葉による説得や勇気づけ。応援ソングとか友達からの励ましみたいなことが例としてあるわ。もちろんこれにも一定の効果はある。

そして、次が代理経験といって、誰かがやっていたり成功しているのを見聞きすること。意外に思えるかもしれないけど、誰かの話を聞いて自分も頑張ろうって勇気づけられることって意外と多いじゃない?でもこれも次に大きな壁にぶち当たった時は効果がなかったりするの。

結局一番大変だけど、効果が長く続くのは自分の直接的な達成体験なの。

達成っていうとすごく大袈裟よね。でも、ノルマを達成したとか売上上がったとかそんな直接的なことだけじゃなくて、「これができるようになった」とか「1週間後にこれやろうと思ってたことが、今週できた」みたいなことの積み上げこそが達成なの。

自信って自分への信用だから。自分にはこれができる、これをやったことがあるっていう自分への理解や知識があると、大胆なステップが踏めるの。

きっと二人はまだ小さなステップを踏む期間だから、例えば論理的思考力を高めるという目標に対して本を読もう!って思うかもしれない。でもそこで終わるんじゃなくて、論理的思考ができるようになっていたら、3ヶ月後にはどんな仕事がどんな風にこなせてるんだろう?ってとこまで見通すの。例えば、「クライアントから電話口で複雑な質問をされても、焦らず対応できる自分」とかを想像するわけ。考えておくとね、不思議と人ってできるのよ。

実は同じ行動や成果が出ていたとしても、成長の実感が持てなくて不安な状態になるのか、できることが増えたなって自分に自信を持てるのか。その違いは大きいわよ。

馬渕
確かにできないことばかりに目がいって、できるようになったことを振り返ることがなかったかも…。

自信は自分自身でつけていくものだということがよくわかりました。毎日ちょっとだけ意識して過ごしてみます!

サイダスの新卒採用情報はこちら

https://www.wantedly.com/projects/521142

ぶっちゃけキャリアおばちゃんが公式キャラをつとめるメディア「すべらないキャリア」はこちら

https://subecari.com/

「すべらないキャリア」さんの記事「ぶっちゃけキャリアおばちゃんの出張キャリア相談 Vol.1」

https://subecari.com/1229

Category

Work

Keyword

Keywordキーワード