整備士5,000人のスキルを見える化し、共有。チーム全員で人を育てる組織へ
※「COMPANY Talent Management」シリーズ統合前の2024年11月13日以前の内容です
ANAグループは、「世界のリーディングエアライングループ」をめざすべきビジョンとして掲げています。そしてその実現には、飛行機の品質を支える整備士の育成がとても重要です。整備の仕事はチームワークが不可欠。だからこそ、チーム内の連携を高め、全員が育成に関わるような組織をつくることをめざしていました。しかし、グループ内の整備士は5,000人にものぼります。それぞれの持つ資格やスキル、訓練状況や経験などの情報を簡単に把握しあうには、既存システムのみでの情報管理では難しさがありました。
5,000人にも昇る整備士のスキル管理をサイダスでどのように行なっているのか、全日本空輸にて取締役常務執行役員を務める満倉 達彦氏のほか、業務推進部 総務チームの日比 啓太郎氏、ドック整備部 マネージャー 成田 修二氏の計3名にお話を伺いました。
※インタビューの内容は取材当時のものになります。

取締役 常務執行役員 整備センター長 満倉 達彦氏
スキルの習得状況を細かく見える化。チームみんなが育成に参加できるように。
整備士一人ひとりの情報を把握し、育成を支援するためのツールとして、CYDASのLogbookを導入しました。このアプリケーションによって、顔や名前、スキルだけでなく、訓練のプロセスや進捗状況といった情報まで共有できるようになりました。同時期に導入したタブレットでも活用できたこともあり、その結果、いつでも、どこでも、だれもが、チーム内の人材育成に参加できる環境が整いました。

業務推進部 総務チーム 日比 啓太郎氏
事前にスキルを把握することで的確なアドバイスが可能に。
今までは、よく仕事をする仲間以外は、資格や細かいスキルなどの情報を共有しづらい状況にありました。しかしCYDASによって、あらかじめその人はどんなことができて、どこが弱点で、どこを伸ばせばいいのかということが簡単に把握できるようになりました。また、今まさに訓練しているスキルの習得状況が見えるようになったので、いつも仕事をしていない関係性でも、的確なアドバイスがしやすくなったのです。
コメント機能で現場のモチベーションがアップ。
CYDASには、訓練に対するコメントを記入しあう機能があるのですが、おかげで直属の上司をはじめ、部署を超えた先輩や同僚からも気軽にアドバイスを受けられるようになりました。コメントは履歴として残るので、いつでも見返すことができます。自分の励みにもなりますし、先輩からスキルを受け継ぐという意味では、非常に有効なツールだと思います。
今後は、CYDASをどんどん活用して、スキルを持つ先輩とのつながりを広げていき、いずれは勉強会なども開きたいと考えています。

ドック整備部 マネージャー 成田 修二氏
コミュニケーションの活性化がサービスの品質向上につながる。
メンバー同士の人間関係の構築にも効果を発揮しています。整備は専門スキルを持つ人同士が連携して行うチーム作業。だからこそ、コミュニケーションの重要性は無視できません。
今では知らない人とチームを組むときにも、事前にCYDASで顔と名前や経歴、さらに人となりまで確認できるので、コミュニケーションが円滑に。チームワークもよくなり、業務がスムーズになりました。コミュニケーションが活性化すると、チームの結束が強くなる。それは、エアラインサービスの品質にもつながっていると思います。