人事制度を刷新しバリュー評価を開始!サイダスと作りあげた「社員の成長支援」
auスマートパスをはじめとしたau関連サービス運営の他、幅広い分野でサービスを展開している株式会社「mediba」。「CYDAS HR」を2017年に導入し、目標管理による評価制度を運営していましたが、2019年に人事制度改革を実施。現在は、バリュー評価を取り入れた新人事制度を「CYDAS」で運用しています。「CYDAS」の新しい機能を共につくりあげてきたからこそわかるお話を、人事部のお二人に伺いました。
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属人化しがちだったシステムの運用
小林氏:
僕がmedibaに入社したのが2018年10月。その頃は「CYDAS HR」を使って、目標管理による評価を運用していました。
これまで人事のキャリアを重ねる中で、複数の人事システムに触れてきましたが、それらと比較しても、画面デザインがすっきりとしていてとても見やすいシステムだと感じました。
ただ、「CYDAS HR」は個社の運用に合わせて細かい設定ができるからこそ操作が複雑になっていて、作業が完全に属人化していることは課題でしたね。
※「CYDAS HR」: CYDASの旧バージョン
小林氏:
medibaの人事制度が2019年10月にガラリと変わって、バリュー評価を取り入れることになりました。人事ポリシーに基づき、「バリューと専門スキルの双方を発揮すること」が昇格の条件に盛り込まれました。制度の変更に伴って、当然、評価のシステムも見直す必要が出てきました。
といっても、システムの見直しを本格的に始めたのは、制度の変更を決めた後で。評価時期は待ってくれないので、ひとまず「CYDAS HR」を使って、当時の担当者が運用を工夫し、なんとか乗り切ることにしました。
ー旧システムの目標管理機能でバリュー評価を実施したということですね。
バリュー評価や360度評価に最適化されたものではなかったと思いますが、現場の様子はいかがでしたか?
バリュー評価を実施し始めた頃は、Excelで評価データを集計して、加工したものをマネージャーに配って、入力してもらったデータをまたCYDASに入れて…といったようにかなり無理な運用をしていましたね。ヒューマンエラーが起こる可能性も十分にありましたし、チェック作業もかなりの工数になっていて。
しかも、それを半期に2回、年4回実施する必要があったので、現場も人事も大きな負担になっていることは明らかでした。
早急にどうにかしないとということで、別システムへのリプレイスも視野に入れて検討していたんです。
そんなタイミングで、サイダスの社長である松田さんに「バリュー評価の機能を一緒につくりませんか?」と声をかけていただきました。
これだ!というシステムもなかなか見つかっておらず、こうなったらもうやるしかないと(笑)
「サイダスさんと一緒に、新しいバリュー評価の機能をつくっていくぞ」と腹をくくって、新プロジェクトとして動き始めたのが、2020年の8月です。
ーまさにmedibaさんとサイダスが、共にCYDASのバリュー評価をつくり上げたんですね。実際に使ってみていかがでしたか?
小林氏:
評価者の選定から、評価の入力、フィードバックまで、「CYDAS」上で完結できるようになりました。
細かい権限の切り分けや設定については、次回の評価時期に向けて調整しているところですが、一気通貫でバリュー評価が実施できるようになったのは、人事の立場としてはもちろん、現場のマネージャーや社員にとっても非常にシンプルになったと思います。
バリュー評価や360度評価ができるシステムは他にもいくつかありますが、全体最適の観点から見て、サイダスさんのものが一番使いやすいと思います。
ー現場社員の方から、新しくなったシステムに対して何か反応はありましたか?
チェ氏:
特に多いのが、「UI・UXがとても良くなった」という声です。
評価のフィードバックがグラフで可視化されることで、自分に足りないところやこれから伸ばしていくべきところがすぐに分かります。評価からフィードバック、コメントの修正まで、様々な機能を説明なしで直感的に操作できることで、現場の工数もかなり削減されました。
ーバリュー評価の機能を新しくつくっていく中で、印象的だったことはありますか?
チェ氏:
サイダスさんは、こちらがやりたいと言ったことに対していつも前向きに答えてくれるなあと思います。
小林氏:
どんな要望をしても、ただ「できません」と返されたことはないですね。なんとかして実現する方法を探してくれる、寄り添ってくれていると感じます。
ボトムアップで始まったCREDO制定プロジェクト
小林氏:
現在のCREDOが制定されたのは2018年。ボトムアップで始まったプロジェクトです。社員の中から募ったプロジェクトメンバーで策定しました。
ー社員主体でつくられたものなんですね。今回のバリュー評価導入で、medibaの掲げるCREDOが組織全体によりいっそう浸透していくのかなと思います。
小林氏:
CREDOは、全社員が共有すべき価値観ですので、評価の時期だけでなく、常に意識してほしいと思っています。
【medibaのCREDO】
ーMission
ヒトに“HAPPY”を
私たちは、ヒトが未だ知らないモノ・コト・ヒト・ジブンへの気づきを創発し、
多種多様なヒトの可能性を最大限に引き出すことで、心豊かに暮らせる社会の実現に取り組んでいきます。
ーVision
mediba made
私たちは、ヒトに一番近い場所で、ヒトの可能性に思いを馳せ、誰もが選択肢の広がりを感じることのできる、
様々なサービスを創造します。そして、自分たちの生み出すものに誇りを持ちます。
ーStatement
“HAPPY”の形。それはヒトの数だけあっていい。
そのヒトにぴったりの“HAPPY”を届けるパートナーに、
medibaはなりたい。
今日より明日がちょっと輝く一日に。
そんな世界をmediba madeで実現するために。
つくることに一丸で取り組みます。
1人より2人。2人より3人。3人よりチーム。
その一体感が、笑顔をつくるから。
つくることに誇りを持ちます。
携わるサービスに胸を張って。喜びを感じて。
そのプライドが、品質をつくるから。
つくることに夢中になります。
神は細部に宿る。中途半端では届かない。
その信念が、未来をつくるから。
私たちがつくる、あらゆるものから、“HAPPY”が始まると信じて。
世界に“HAPPY”があふれることを信じて。
ーValue
・All for User
私たちは、いかなる時もユーザーを起点に考え、行動します。現在を疑い、ユーザーが抱える課題の本質へと深く飛び込みます。
・Just Create
私たちは、自分を良くみせることに労力を費やさず、価値あるサービスを創り出すことに全ての力を傾けます。
・Ownership
私たちは、決して傍観者になることなく、役職・職種の壁を飛び越え、課題解決のために信念を持って行動します。
・Be Beautiful
迷った時はヒトとして。私たちは、ヒトを思い、美意識と矜持を持って行動します。
多様な働き方にもマッチする「人事申請機能」に期待
ー今後、サイダスのシステムに対して期待していることはありますか?
チェ氏:
これまでオフィスでの勤務を基本としていたんですが、新型コロナウイルスの流行を機に、テレワークを実施するための環境整備が一気に進みました。ライフスタイルや業務に合わせて、働く場所を選べる制度もできました。
だからこそ、「CYDAS」上で完結する人事申請の機能が充実すると、さらなる業務の効率化が期待できると思っています。
人事申請からデータベース、評価へと一つのシステムで完結する運用ができるようになれば、ヒューマンエラーの心配もなくなりますしね。
小林氏:
人材データベースとしての活用は、今後取り組んでいきたいですね。
例えば、「ハイパフォーマーや長く働いている人材=カルチャーにフィットしている人材」のアセスメント結果や働き方のデータを分析して、採用や育成に活用していきたいと思っています。
「ヒトに“HAPPY”を」Missionのもとに自走する組織
ーmedibaさんは事業・職種も多種多様で、異なるカラーを持つ人々が集まっているのかなと感じます。組織全体に共通する「medibaらしさ」を感じることはありますか?
小林氏:
medibaでは、Missionとして「ヒトに“HAPPY”を」と掲げています。かなり抽象的ですし、簡単に実現できるものではないですよね。
ですが、抽象的で難しいMissionだからこそ、どんな職種や事業のメンバーにとってもブレずに目指しやすく、組織全体の一体感につながっているのかなと思います。
加えて、「人がいい」「優しい人が多い」と、多くの社員から耳にします。
今後より一層、「medibaらしさ」を体現するような組織づくりをしていきたいですね。バリュー評価も、その助けになると思います。
ー現在、人事部として制度の刷新やシステムの変更を通じて「社員の成長を支援する」様々な取り組みをされていると思います。これから、より力を入れていきたいことについて教えてください。
小林氏:
環境変化・事業変化は常にありますし、変化に伴い組織の体制や課題も移り変わっていきます。社員一人ひとりが変化に対応していくことが求められていて、そのためのスキルや知識を身につける継続的な努力が必要になってきます。
人事部として、会社の戦略に合わせた制度づくりや、システムの整備を通じて、社員が変化を乗りこなすためのサポートをしていきたいと思っています。